国際宇宙ステーション(ISS)での約5カ月半の長期滞在を終えた古川聡宇宙飛行士(47)が30日夜、米ヒューストンで帰還後初めて会見し、「ぜひまた宇宙に行って仕事をしたい」などと語った。
古川さんは11月22日、ISSからロシアのソユーズ宇宙船でカザフスタン中部の雪原に帰還。同日中に専用機で米国に向かった。現在、無重力環境で衰えた筋力や骨密度を回復させるための約45日間のリハビリに取り組んでいる。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)のヒューストン駐在員事務所と東京事務所をテレビ会議システムで結び、30分間の会見に臨んだ古川さんは「すばらしいクルー(乗組員)に恵まれた。忙しかったが、充実した毎日だった」と、167日間の宇宙滞在を振り返った。帰還直後は「重力で頭が重く感じ、首が据わらず赤ん坊に戻ったようだった」と語った。
帰還後初めて風呂に入った印象にも触れ「(無重力環境のように)水滴が丸くならず下に落ちるのが新鮮に感じた。気持ちよくて天国にいるようでした」と身ぶりを交えながら笑顔で話した。【比嘉洋】
毎日新聞 2011年11月30日 23時47分(最終更新 11月30日 23時55分)
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