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【プロ野球】

西本幸雄さん告別式 梨田氏、上田氏ら650人参列

2011年11月30日 紙面から

 大毎、阪急、近鉄で監督を務め、25日に91歳で死去した西本幸雄氏の葬儀・告別式が29日、兵庫県西宮市内の斎場で営まれた。近鉄時代に指導を受けた前日本ハム監督の梨田昌孝氏、元阪急監督の上田利治氏ら関係者約650人が参列。8度のパ・リーグ制覇を果たしながら日本一になれず「悲運の名将」と呼ばれた西本氏との別れを惜しんだ。

 あらためて涙を誘った。式ではスライドを使って同氏の人生の足跡を追い、野球一筋にかけた情熱と深い愛情を紹介、阪急、近鉄のOBら教え子ばかりでなく、その偉大さをかみしめていた。

 列席者を代表して弔辞を送ったのが梨田氏。「西本監督に出会ってなかったら、長くこうやって生活できたとは思えない」と感謝の言葉を口にした。現役時代の出会いから、今月12日には直接、見舞いに足を運んだこと、最近まで交わした会話の内容も明かした。

 「(練習では)360度目がついているじゃないかと。手を抜くと殴られたし蹴られました。でもその手からはぬくもりを感じた。(最近は)“斎藤の投げ方はあかん。右脚がつっぱっとる、腕もつっぱっとる。タイガースの能見のようにしならせて投げさせい。中田翔のフォームも駄目”と言っていた。野球にかける情熱を感じました」と振り返った。

 西本監督の跡を継ぎ、阪急の監督を務めた上田氏は「広島からコーチとしてきて、初対面でも温かくて丁寧。誠実さを感じた。コーチとして3年間400試合ぐらいやったけど、一度も相手に弱みを見せたことがなかった。ただ一度だけ、熱を出されて練習の時は横になっていたのに、試合になるとユニホームを着て凜(りん)としていて、それを率先してやっていた」と、その人柄に引きつけられたことを口にした。

 出棺の際には梨田氏、福本豊氏、長池徳士氏ら10人が沈痛な面持ちで棺を持ち、送り出した。 (中山隆志)

 

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