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【プロ野球】ソフトバンク逆転負け 日本、アジアS5連覇ならず2011年11月30日 紙面から ◇アジア・シリーズ<最終日>
日本勢の大会5連覇はならなかった。1点を先制したソフトバンクは5回、サムスン打線に一挙5点を奪われて逆転を許すと、終盤の反撃も及ばず。“シーズン5冠”は泡と消えた。 今季はレギュラーシーズン、交流戦、クライマックス・シリーズ(CS)、日本シリーズをすべて制した。迎えたアジアシリーズ。4月12日の開幕から158試合を戦った最強軍団に酷な結果が待っていた。1次リーグでは9−0で破った相手に敗れた。秋山監督の心遣いで台中のロッカーに用意されていた缶ビールは、祝杯とはならなかった。 「変わったことはしない。今年やってきた戦いをやる」。初回に本多の二盗を絡め、松田の左翼線二塁打で先制。そこまでは秋山監督の言う通りながら、岩崎が5回に四死球絡みで崩れた。台湾出身の陽耀勲を投入したが、川崎の失策もあり、この回一挙5失点。小久保、松中、多村に外国人抜きの打線は8回に逆襲。引っ張り出した抑えの呉昇桓も打って5安打を集中し2点差まで詰め寄ったが、遅かった。 結果的に秋山監督の言う「4本柱」を丸ごと欠いた。ホールトンは日本シリーズ終了後に帰国。当初は和田、杉内の起用も検討したが、FA権を取得している点を考慮し、メンバーには入れなかった。また、決勝で投入予定だった摂津も右肩の張りで回避。先発の大場、山田、岩崎ら1軍で結果を残した若手を先発に立てたが、今季計57勝の4人が不在。ファルケンボーグも馬原もいない。12球団トップのチーム防御率2・32を誇った投手力は再現できなかった。 秋山監督は海外FA権を取得している川崎を2戦目まで途中交代、3戦目で休養させ、2年目今宮をテスト。1番本多、2番今宮の打順も試した。決勝直前には杉内からFA権行使の連絡。激動のオフと、2012年を見据えながら指揮を執った。CSの呪縛を解いて一気にたどり着いたアジア・シリーズ。逃した完全制覇は、来季の発奮材料に変わる。 PR情報
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