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【プロ野球】

巨人20億円超え大補強だ 杉内、村田、ホールトン獲る

2011年11月30日 紙面から

 2年連続でリーグ優勝を逃した巨人が今オフ、総額20億円を超える大補強をすることが29日、濃厚となった。国内FA権の行使を宣言したソフトバンク・杉内の獲得に名乗りを上げるのは確実。ソフトバンクの退団が決定的となっているホールトン、横浜からFA宣言した村田獲りにも参戦するため、今年は近年になかった札束攻勢のオフとなりそうだ。

 杉内については待望のFA宣言だ。巨人は「この時」に備えて数年前から調査を続けてきた。原沢代表兼GMは「客観的に見て素晴らしい選手と思う。言えることは、それがすべて」と最大級の評価をしていることを明かし、大黒柱となりうる“エース級”の獲得に前向きな方針を明かした。

 今季は内海が中日・吉見とともにセ最多勝を獲得し、ルーキーの沢村が期待通りの活躍。しかし、東野や新外国人らの不調が響き、先発ローテを固定できないままシーズンを3位で終えた。ここに杉内、さらにパ最多勝の19勝右腕のホールトンも加わることになれば、盤石の投手王国が完成する。

 当然ながら、大補強には多額の資金が必要になる。今季の年俸が3億5000万円の杉内には2年10億円規模の提示をするとみられる。年俸2億円の複数年契約を希望しているとされるホールトン、2年6億円前後を提示するとみられる村田を合わせると、獲得資金は総額20億円前後に上る。来季はV奪回が至上命令。23日に就任会見を行った白石オーナーも「(育成、補強の)支援をオーナーとして進めたい」と現場の補強方針を後押しする姿勢を明確にしており、必要な戦力の補充は積極的に行うことになりそうだ。

 

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