【ダーバン(南アフリカ)共同】2011年の世界の平均気温は、冷却効果があるラニーニャ発生にもかかわらず、観測史上10番目に高くなるとの見通しを世界気象機関(WMO)が29日、南アフリカで開催中の気候変動枠組み条約第17回締約国会議(COP17)の会場で発表した。
上位15位までの暑い年は1997年以降にほぼ集中し、地球温暖化が進む傾向が鮮明。11年は干ばつや降水量の増加があった地域も多く、記者会見でレンゴアサWMO事務次長は「温暖化が進むとこうした極端な気象現象が増えることを、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最近の報告書が示している」と指摘。