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福島第1原発:吉田所長、形だけの注水停止命令

吉田昌郎・福島第1原発所長
吉田昌郎・福島第1原発所長

 東京電力福島第1原発事故後、1号機の原子炉で始めた海水注入を東電本店が中断するよう求めたが、吉田昌郎所長が現場の作業員に「今から言うことを聞くな」と前置きして「注水停止」を命令、注水を継続していたことが分かった。政府が設置した「事故調査・検証委員会」(畑村洋太郎委員長)も、原発で過酷事故が発生した際、現場がどのように判断し意思決定すべきかを考える具体例として注目している。

 1号機は地震と津波で冷却機能を喪失、原子炉を冷やす真水がなくなりそうだったため海水注入を準備、12日午後7時すぎから注入を始めた。だが首相官邸に派遣した東電関係者から「首相の判断がないと海水注入は実施できない雰囲気だ」との報告を受け、東電本店は吉田所長に中断を指示した。

 関係者によると、指示を受けた吉田所長は「これから首相の命令で注水停止を命令するが、言うことを聞くな」という内容の前置きをし、注水停止を命令、作業員は命令に従わずに海水注入を続けたという。

毎日新聞 2011年11月30日 10時01分(最終更新 11月30日 12時45分)

 
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