NHK宮城県のニュース　仙台放送局

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学校給食用の米を横流しか

事実とは異なる産地を表示して米を出荷していた宮城県内大手のコメ卸の協同組合「ケンベイミヤギ」が、今度は、学校給食用に指定された米を別の用途に横流しして、給食向けには指定を受けていない米を出荷していた疑いがあることが東北農政局と宮城県の調べで分かりました。
仙台市太白区にあるコメ卸の協同組合、「ケンベイミヤギ」は、去年、収穫された福島県産の米を宮城県産と表示するなど事実とは異なる産地や銘柄を表示して米を出荷していたＪＡＳ法違反などの疑いがあり、東北農政局や宮城県などが実態の解明を進めています。農政局などのこれまでの調べで、ケンベイミヤギは、学校給食用に指定された「ひとめぼれ」の１等米の玄米を一般消費者向けに横流しして、給食向けには、等級検査を受けていない米などを出荷していた疑いがあることが新たに分かりました。
宮城県内の公立の小中学校の給食には、「ひとめぼれ」の１等米が使われることになっていて、ケンベイミヤギは、「宮城県学校給食会」の委託を受けて、精米を行う業者の１つでした。
３月の震災で沿岸部の精米業者が被災したことを受けて、今年度からはそれまでより５つ多い県内１４の市と町の学校給食向けの米を精米していましたが、不正出荷の疑いが浮上したことを受けて、県学校給食会では今月２１日に契約を解除したということです。
東北農政局などでは、引き続き、ケンベイミヤギの米の取り引きの実態解明を進め、行政処分を検討することにしています。

11月30日　12時26分

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