2011年 11月 29日
被害者の会がいじめ根絶を要望
学校でのいじめをなくそうと活動を続ける被害者の会が、29日、岡山県教育委員会に要望書を提出しました。要望を行ったのはいじめ被害者の保護者などで作る全国いじめ被害者の会で、岡山県教育委員会に要望書と標語を提出し学校でのいじめの根絶を訴えました。代表を務める大沢秀明さんは、自身も15年前、中学3年生の息子をいじめによる自殺で亡くしています。要望では教師がいじめをいじめとして捉え、加害生徒を厳しく指導するよう求めています。教育委員会は要望を受け、標語を職員室に掲示することを検討するとともにいじめ根絶に一層努めるとしています。

災害時に備え葬祭業者と協定
大規模な災害の発生時に遺体の安置や埋葬を速やかに行おうと、岡山県は葬祭業協同組合など3つの団体と災害時協力協定を締結しました。協定は葬儀社など全国1400社以上が加盟する全日本葬祭業協同組合連合会などと岡山県が結んだものです。協定書には大規模な災害の発生時に、市町村の要請に応じて棺や葬祭用品などの物資を提供することや、遺体搬送の協力など人的支援も盛り込まれています。葬祭業協同組合は東日本大震災でも被災地の要請を受け、約900人の人的支援のほか棺5000基を提供するなどしていますが、輸送手段の確保など自治体との連携は欠かせません。組合側は今後、県内の市町村とも協定の締結をすすめ、災害時の支援体制を整えたいとしています。

岡山・香川の就職内定率
岡山・香川の先月末現在の就職内定率がまとまりました。岡山は去年に次ぐ低さ、香川は過去10年で最高となっています。労働局が岡山県内の18の大学を対象に調査したところ来年春卒業予定の大学生の就職内定率は先月末現在41.9%で統計をとり始めてから過去最低だった去年の同じ時期を0.6ポイント上回りましたが過去2番目に低い水準に止まっており依然厳しい状況が続いています。一方、香川県内の大学生の就職内定率は53.6パーセントで去年の同じ時期を5.0ポイント上回り、過去10年では最も高い数字となっています。労働局では引き続き大学と連携しながら求人の開拓などに取り組み、就職の決まっていない学生に対する支援を強化することにしています。

県の木オリーブを植樹
庁舎の緑化を推進しようと香川県庁で29日、県の木、オリーブが植えられました。香川県庁の敷地内に植えられたのは高さ約1.5メートルのオリーブの幼木14本です。県の農業試験場小豆オリーブ研究所で育てられたルッカと呼ばれる品種で、主にオリーブ油を絞り採るのに使われます。1年で約30センチ以上成長し地球温暖化防止に役立てるだけでなく県のシンボルでもあるオリーブの木に県民に親しんでもらおうと植えられました。県では今年6月に庁舎のテラスにゴーヤを植栽し壁面緑化に取り組んでおり今後も庁舎の緑化に努めたいとしています。