相次ぐチベット僧の焼身自殺、ダライ氏らを批判―人民日報

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  今年に入って四川省のチベット族居住地域で若い僧侶らの焼身自殺事件が多発していることについて、人民日報海外版は25日、自殺をたき付ける「チベット独立勢力」を批判する評論記事を掲載した。

■「ダライ・ラマ14世」に関する写真

  記事は冒頭「焼身自殺は手塩にかけて育ててきた両親にとって何の報いもない悪夢であるとともに、チベット仏教の名声や今後の発展に深刻な悪影響を与えるものだ」と論じた。そのうえで「驚くべきことにダライ・ラマは宗教者として焼身自殺を止めないどころか、インド・ダラムサラでのニュンネ(断食行)に参加して焼身自殺に声援を送っている」「自殺者を『英雄』『闘士』とたたえ、記念碑を建てようとする者もいる」とダライ・ラマ氏やチベット亡命組織が焼身自殺を助長していると非難した。

  若者が「チベットに自由を」「チベットに独立を」という政治的訴えを叫んで焼身自殺に及ぶと伝えられていることについては、「20年前後しか生きていない若者自らの言葉でないことは明らかだ」と断じた。1959年にインドに逃亡したキルティ寺(四川省チベット居住地域にある寺院)の生き仏らによる組織が国内の同調者と連絡を取り、弟子に吹聴してきたものだとし、「まさに、宗教指導者と言われる人間が自らの利益を実現するために悲劇を起こさせているのだ」と訴えた。

  59年に中国政府による民主改革によって政治と宗教を切り離して以後、中国社会の発展に伴ってチベット仏教も発展の成果を得てきたことをアピールする一方、「50年という短い時間は精神面上の『旧特権』を消し去るには不十分である」と論じた。そして「チベット仏教は過去の負の遺産を徹底的に清算し、社会主義社会にふさわしい道を歩まなければならず、その道のりは相当長い」とした。(編集担当:柳川俊之)

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