盛り上がっていると言えば、きのうもお伝えした空港、というか飛行機ですよ。スッチーさんもこの時期は胸にクリスマスのリースをかたどったブローチを着けていらっしゃいます。
この時期JALのHPにログインすると、真ん中にクリスマスのバナーが登場します。
先週くらいまでは、上記の青色っぽいものでした。
これ、本来はこうして横に長いものなんですが、HPがリニューアルしたせいか、本来横長のものが真ん中に集約されてめちゃくちゃ縮こまっていました。
この前からきょうまでは、この上記のものになっています。
「Season's Greetings」って「季節のごあいさつ」みたいな意味やと思うんですけど、なんでクリスマスに限ってこれが使われているんでしょうか。
↑こちらは、伊丹空港北ターミナル出発ロビーに飾られているツリーです。これを撮影したのが出発便が終わった後で、しかもまだ2週間くらい前だったため、全然飾り付けはされていません…。となりに1周年のファーストクラスの座席がでーんと置かれています(座れません)。
それでは、今夜はイブなので堂々と、メリークリスマス!
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なぜ「イブ」=前夜祭なのに盛り上がるかということですが、キリスト教の考え方では、「1日」は前日の日没後から始まるという考えになります。ですので、日本だけのことではなく、欧米のキリスト教国もクリスマスイブの日没後に一斉に礼拝やミサを始めます。
当然「クリスマス」の日没後は、もう翌日扱いですから、クリスマス(25日)の夜にクリスマスのお祝いはしません。
もしご近所にキリスト教の教会があった場合、クリスマスツリーなどは1月10日前後まで飾ってありますが、これもキリスト教の考え方で、「クリスマスシーズン」というのはその前後のキリスト教上の祝日まで続くので、それが正しいんです。むしろ25日が過ぎたとたんに、きれいさっぱりお正月の準備に切り替わるのは日本だけのことです。
あと、"Season's Greetings"ですね。キリスト教徒が圧倒的に多い欧米諸国とはいえ、全員がキリスト教徒ではありません。ユダヤ教やイスラム教などの、ルーツが同じ宗教とは微妙な問題が存在します。
とはいえ、圧倒的多数がキリスト教徒ですから、当然、クリスマスは、日本のお盆やお正月のようなもので、どこもかしこもしまっており、仕事になりません。というわけで、この時期、キリスト教徒ではない人も「お休み」になってしまいます。
年賀状を書く習慣がない欧米諸国では、この時期に年賀状をかねて「クリスマスカード」を送りますが、相手が必ずしもキリスト教徒ではないということを前提に、不特定多数の人が目にするものにはこのように"Season's Greetings"と書くほうが、いらぬ摩擦を起こさずにすみます。
相手がキリスト教徒であっても、アメリカのキリスト教保守層の人に対しての場合などは、"Xmas"(X'masは間違いですから)表記すら避けてください。"Christmas"とつづらないと気分を害されることがあります。"Christmas"の最初の6文字は、"Christ"、すなわち、キリストのことですから、記号化するのを嫌うようです。
イブの日没後までは祝いを始めることはしないんですね。そして、欧米でも25日の晩には祝い事を終えてしまうんですね。そのへんは日本と変わらないということを教えていただき、ありがとうございます。
「Season's Greetings」と書く理由も詳細にお書きいただき、重ねてお礼申し上げます。宗教上の配慮だとは知りませんでした。というか、英語ってストレートに意思を伝える言語だと思いきや、日本語みたいにこうしたオブラートに包むような表現も存在するんですねー。
あと、人種や宗教に関係する表現は、摩擦の元になるので、そういう部分は日本語以上にデリケートな場合もありますね。
日本でもタバコの商品広告は姿を消しましたが、酒類の広告もアメリカなどでは、ビールをゴクゴクなんていうことは「子供がまねをする」という理由で厳しく制限されています。
「アダルト」的なものも、日本以上に厳格ですね。ドラマでのベッドシーンなんてありえないです。お金を払った上で見たい人は、それなりの条件をつけて見るという考え方ですね。だから機内上映の映画などは、そういう場面が出てきた場合、カットされてますね。