ドイツ各地で激しい抗議行動を引き起こした高レベル放射性廃棄物を積んだ車両が、28日深夜、目的地の北部ゴアレーベンの中間貯蔵施設に到着した。今回の抗議行動には数万人が参加し、脱原発を決めたドイツに根付く反原発世論の強さを改めて示した。
運ばれたのは、ドイツの原発から出されてフランスで再処理された使用済み核燃料。これまでも輸送のたびに、環境保護団体などが鉄道線路に体を縛り付けたり、道路に座り込んだりして激しい抗議・妨害活動をしてきた。DPA通信によると、13回目となる今回の輸送は、フランス出発から到着まで過去最長となる約126時間かかった。
旧東西ドイツ国境近くのゴアレーベンの地下の岩塩層に最終処分場を建設する計画は1970年代に作られたが、根強い反対運動が続いている。東京電力福島第一原発事故を受けて2022年までの脱原発を決めたドイツ政府は、ゴアレーベン以外にも候補地を探す方針に転じたが、長年の不信はおさまっていない。(ベルリン=松井健)