2008年08月03日

08年7・8月星組本公演感想(宝塚大劇場)

きのうは午後からスカピン3回目でした♪
花火大会があったから、いつもと違って終演後も劇場周辺はずいぶん賑わっていましたね。

そういやうかうかしていたら、もう大劇場は前楽ですね…。
感想まだ載せていませんでした。

芝居+フィナーレ「THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)」

…いろいろ書いてたらけっこう長文になったので、ページを折りました。

3回観て、やっとのめりこむことができました(←遅っ)。
今まで2回観たのに、2回とも寝不足がたたって1幕なんてほとんどコックリコックリ状態やったんですよ(^_^;)。
しかし今回3回目は三度目の正直と言いますか、もう場面展開インプットされてるせいかい、一睡もせず時間も忘れて観劇できました。
人物関係も、

ヒーロー・スカピンのパーシー←→お互い秘密を隠す妻マルグリット

追い詰めるショーヴラン(今もマルグリットが好き↑)

と分かりやすかったですしね。

最初に死体を運んでいるヨボヨボのじいさんが、パーシー・トウコだとは私的には意表を突かれました。
そしてすぐ歌うこの芝居の主題歌ともいうべき「ひとかけらの勇気(A PIECE OF COURAGE)」。

もおこの歌、インプットされてしまいました〜!

ワイルドホーンセンセの音楽は、こうゆう分かりやすいメロディで観客を攻めてきますよね。06年宙組ネバセイの時も「♪ネーバーセーグッバーイ」って主題歌聞きやすく歌いやすかったですし。今回はプログラム買ったんで、一生懸命歌詞を覚えているところです(^_^;)。

一方で群衆コーラスが光っているのはネバセイ同様でした。
「マダム・ギロチン(MADAME GUILLOTINE)」のリフレイン歌詞、

♪まだむぎーろちんっ!(←若干早口で)

これまた頭に焼き付いています。大勢で歌われると覚えなしゃあない(^_^;)。

そしてソロで光っているのは、ショーヴランのちえですよ!
なんか今回トウコよりちえのほうが出番多かったんちゃう、って思えるくらい目立っていました。
しかもソロできっちり歌いあげてくれて。
大半の歌詞はやたらアウトローな人生を表したものばっかしですけど(ドブを見て生きてきたとか、踏みつけられてきたから今こそはい上がるとか)、マルグリットへの未練?を歌った「君はどこに(WHERE’S THE GIRL?)」は切ないメロディーで、ちょっと同情したくなりましたね。

ところで、パーシーたちスカピン仲間って、なんか出会いから結婚までのスピードが速いなと思たんですけど…。パーシーとマルグリットもいきなり「結婚します!」って言って
「♪もお〜はなれない〜」
やし、しい&トヨコたち仲間も、パリで貴婦人救い出して、いきなりイギリスのパーシーん家の庭でめいめいその貴婦人たちに向かって
「♪あなたこそ〜わがやだ〜」
って。原作が長いからたぶんはしょってんねやろなと思うんですが、観た感じ短絡過ぎる印象ですね。もうちょっとサンジュスト(和)&マリー(ねね)のカップルみたいに、私たちつき合ってますみたいな表現がいるかもって感じです。

パーシー家の庭の場面、終わりにマルグリットとショーヴランが出てきて、そこにパーシーがアドリブでショーヴランにパーティ衣装を勧めるところで、「ああ、スカピンって笑っていい芝居なんや」って、やっと気づきました(^_^;)。その後の
ショーヴラン「あんな男のどこがいいんだ?」
マルグリット「予測がつかないところかしらね」
のやりとりも、ここは普通に流すところが、その前のアドリブでウケるポイントになってしまってて、ここも観劇回数を重ねるたび笑えるようになりました。

貴婦人がスカピンについてあれこれ言う場面やスカピン仲間の前でパーシーがおしゃれについていろいろ語る場面、なんか蛇足かなって印象。まあ、こういう息抜きも必要なのかもしれませんけれど。

ルイ・シャルルの水瀬千秋さん、調べたらまだ研2ですって。よし、覚えとこう(←青田買い!?)。
なんでルイシャルルが出てて、彼の救出がスカピンの目標なんかなって思てたんですが、処刑されたサン・シール侯爵の遺志なんですね(←3回目でやっと知った)。

1幕終盤、ウェールズ王子の舞踏会の場面は、これぞ海外ミュージカルって場面で気持ち爽快でしたね!
あすかがパーシーを忘れようと歌った後、ショーヴランとの細かいやり取りがあって、そして全員参加の掛け合い合唱「謎解きのゲーム(THE RIDDLE)」。
ワルツ調のゆっくりしたメロディーながら、後半になると舞踏会のメンバーのみならずパリ市民やルイシャルルたちも加わって迫力の大合唱。このへんエリザの「ミルク」っぽいし、ネバセイ1幕終了時と同じ感覚です。
ただ歌い終わった後の処理が…。パーシートウコが銀橋で客席見渡して幕下りるってゆうのは、なんか間延びな印象を受けましたね。これこそエリザの1幕みたいに歌い上げて、パッと暗くなって終幕→客電点灯、ってしたほうがかっこよかったかも。

ちなみにこの謎解きのゲーム、ゆーつべで探したらオリジナル?の英語バージョンが配信されていました。

その1【ゆーつべ動画】
(どうやら映画のようです。マルグリットが弟アルマンからの手紙を読んでいたら、それをショーヴランに見られています。解説には「1982」ってありますが、でもスカピンの初演って1997年なのに…。よう分からん。おそらく映画の映像に舞台の歌を合わせて編集したんでしょうか。)

その2【ゆーつべ動画】
(なんか、練習風景? 撮っているカメラも固定されておらずブレまくり^_^;)

2幕はそのまんま1幕の続きから始まります。というか、1幕ずいぶん長かった…。
市民もロベスピエールのやり方に疑問を持つようになって、パリの舞台に戻ったマルグリットも誤解が解けてよかったねっていう場面が続きます。あすかの歌うひとかけらもなかなかのもんですね。あの場面でスカピンメンバーが客に混じっていたなんて、プログラム見るまで分かりませんでしたが…。

そして1幕からそうでしたけど、グラパン(→パーシーが扮装したスパイの役)。めっちゃ楽しそうやなあ。
彼のひょうきんキャラは、これも観れば観るほど味わいが増すというか、好きになっていきました。私もあんな風に楽しく人生送りたい(→グラパンのままでですよ)って気にさえなりましたしね。でも現実はグラパンがパーシーに戻るみたいに、私もおとぼけのーてんきのままで生活送るわけにいかないんですよね…。いや、こんなところで弱気になってはいけません。

♪ひとかけ〜らの〜 ゆ〜うきが〜 ぼく〜にあ〜るかぎ〜り〜

話を戻して(^_^;)、グラパンにまんまとだまされるショーヴランは、最後には憎めなくなりましたね。「パーシーがスカーレットピンパーネル!? くそっ、どうして気づかなかったんだ!」って自問自責のところもどことなくマヌケで、案外ショーヴランもオモロキャラなんかもと感じます。

ところで、この舞台の範囲外となりますが、ルイシャルルはいちおうイギリスへ亡命させることができたんですけど、その後は実際、パリというかフランスに戻れたんでしょうか。たしかロベスピエール終焉後、ナポレオンが出てきてルイ家はおらんようになったと認識してるんですが…。

芝居の終わりはお互い誤解が解けたパーシーとマルグリットがイギリスにもどる船上で「あなたこそ我が家(YOU ARE MY HOME)」を歌いあげて終了。これ、船のセット取り払ってドライアイスの煙をたいたら、まんまトートとエリザベートです(^_^;)。

そしてフィナーレもエリザのパクリみたいな構成。ま、どっちもイケコやから文句言うてもしゃあないけど。
いちおう挙げておきますと、

2番手が銀橋で主題歌ソロ

下級生ロケット

トップと娘役大勢のダンス

男役だけのアップテンポな大階段ダンス

トップコンビデュエット

パレード

男役ダンスは今回ギター&ドラム活躍でなかなかノリがありましたね。
ちなみにエトワールは研8の音花ゆり(=相武紗季姉)さんでした。パレードは真ん中を下りる歌手が多くて、歌も多くてよかったです。

最初観た時は寝かかってちゃんと観ていなかったせいもあって、「なんかネバセイのほうがよかったなあ」って感想だったんですけど、今は何と言っても

スカピン再演熱望!

の気持ちがあまりに大きいです♪
ワイルドホーンセンセ、小池センセ、そして星組のみなさん、私好みのミュージカルを披露してくれて、どうもありがとうございました!
posted by てんえい at 12:02 | 大阪 曇り | Comment(0) | TrackBack(0) | 宝塚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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