それでは、三が日に出かけていた話でございます。
1月1日
(阪急)宝塚南口→西宮北口→梅田
鏡開きの後、近鉄フリーパスの旅にそのまま出かけました。
目的は10月に近鉄から分社化された養老鉄道と伊賀鉄道に乗りつぶしに行くこと。分社化ということで、全く近鉄の路線でなくなったわけではなく、近鉄は両社の第三種鉄道事業者として線路と車両を保有しています。養老鉄道と伊賀鉄道は「第二種鉄道事業者」で、駅や車両などの施設を借りてその路線を運営するという形態です。
ちなみに、車両も駅も運営も自前で行う、つまり一般的な鉄道会社は「第一種鉄道事業者」と言うのですが、このあたりは私もそんなに詳しくありません(^^;)。
阪急でも、三宮から西の神戸高速線において「第二種」として携わっていて、神戸高速鉄道は「第三種」として線路と駅を保有しています。(ただし、上記の近鉄の場合と異なり、こちらは「第三種」側の神戸高速が運営しています。)阪急のフリーチケットに、「阪急全線(神戸高速線を除く)」とカッコつきで注意書きされているのは、このように神戸高速区間も阪急が一部保有しているためです。
と、ウンチクが長くなってしまいました(^^;)。
御神酒をいただいた後、入り待ち中の楽屋口を目にして南口から乗車。宝塚から梅田へは、じつは神戸線経由のほうが(乗り換え時間を入れても)早く着くというのは、知る人ぞ知る常識です。
(JR)大阪→鶴橋
(近鉄)鶴橋→大和八木→八木西口
今回のフリーパスは、事前に近鉄の駅で購入したものです。クレジットが駅の窓口では使えず、隣接の旅行センターのようなカウンターでしか使えないのでそこで売ってもらいましたが、これがまた、なんか年季の入ったウン十年前のコンピュータから、これまたよう動いてんなあと思わせるドットプリンターで印字された、それだけでお宝になりそうなきっぷでした。

のりかえのJRの駅員さんも「何これ?」みたいな顔できっぷをご覧になっていました(^^;)。
何年か前から旧国名や社名が冠された正式名称で駅名を呼称・表記するようになった近鉄ですが(例:西大寺→大和西大寺、なんば→近鉄難波)、鶴橋は近鉄とJRの連絡駅にもかかわらず「近鉄鶴橋」とはならないんですね。同様に「近鉄京都」とも言わないですし。これはどうゆう基準があるんでしょうかね。ちなみに東京の京急も、「京急川崎」「京急久里浜」があるのに、「京急品川」「京急横浜」とは呼ばないのは私的にちょっと謎です。
「へー、今の急行って河内国分にも止まるんや〜」と思いつつ急行に乗って、大和八木で橿原線に乗り換え、すぐとなりの八木西口で途中下車。
ここの近所に、以前アド街でも紹介された「奇跡の町」今井町があるので(
参考記事)、立ち寄ってみたかったのです。
中世に、お寺(称念寺)を中心とした寺内町と呼ばれる要塞の町(いわば城下町のお寺バージョン)がこの地につくられました。以後江戸時代にはお金が集まり、とても栄えたそうです。その江戸期の建物が現在も一般家屋として残され、称念寺も含め8軒が重要文化財に指定されているという、まさによう残ったなあと思わずため息をつきそうな町です。「ナントカ江戸村」とか「歴史の里」とかでなく、ちゃんと現役で残っているわけですからね。

郵便局も、ご覧の通り町にとけこんでいます。
(近鉄)八木西口→橿原神宮前→大和八木→長谷寺
今井町探訪の後は、橿原神宮に初もうで。人は多かったけれど、境内が広いのでさほど混雑していませんでした。
日が暮れた頃に、長谷寺へ行きました。3が日の間、境内に灯籠をともして夜間拝観を行っていることを近鉄ニュースで知り、しかもその間は拝観無料というので、どうしても行きたくて立ち寄ってしまいました。

幻想的で、しかも人もまばらですごくロマンチックでした。ヘタに人の多い神社に初もうでに行くより、こうゆうNHKのゆく年くる年に出てきそうな寺社でお参りしたほうが、なんか運勢よくなりそうな気がします。
(近鉄)長谷寺→名張→伊賀神戸→伊勢中川→近鉄四日市
後日乗る伊賀鉄道のフリーきっぷがまもなく完売となる、と伊賀鉄道のHPに出ていたのでいったん伊賀神戸にて途中下車し、そのきっぷを買いました。…実際は当日でもまだ残ってましたけど(^^;)。
伊賀神戸〜青山町あたりから、一般列車の本数が1時間に2本とグッと減りますが、時間がちょうどうまく合い、途中下車したもののすぐに伊勢方面の急行に乗車成功、宿泊先の四日市へ向かったのでした。
posted by てんえい at 01:33
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