星組の2回目はVISAの貸切で2階S席やったんですけど、おかげで前回は当日Bで全く見られなかったスクリーン映像を十分に見ることができました。
最初のほうの主要3人が出てきて「♪エールアールコーン」ってテーマソングを歌う場面、バックにあんな大きく主要メンバーが出てくるんですね。それも「Reon Yuzuki」とか名前も出てくるし。やっと分かってよかった(^^;)。
芝居は原作を見ないと何が何だか分からないという意見がよく出ていますね。私は原作を全く見ずに観劇したんですけど、いちおう流れはつかめましたよ。ただ、ニコラスって何者なのかとか、ティリアンの船がなんで一発でやられたのかとか、細かいところはやっぱり意味不明でしたけれど。
この間掲載された読売新聞の記事でもそのことに触れられていましたね。→こちら
しかし、物語がめまぐるしく展開し過ぎて、最後まで筋がつかみにくかった。事前に原作を読んでいない人には、理解するのは難しいかもしれない。
舞台は16世紀後半、女王が統治する新教国の英国と、カトリック大国で無敵艦隊を誇るスペインが海の覇権を争っている。
両国の血をひくティリアンは七つの海の征服という野望を胸に、邪魔者を消しながらのし上がり、やがてスペインに亡命する。
ティリアンに復讐しようとする金髪巻き毛の海賊ルミナス(柚希礼音(ゆずきれおん))、フランスの女海賊ギルダ(遠野あすか)ら多くの登場人物が絡み、謀略や愛憎、父との確執など、原作の名場面を、これでもかと盛り込んだ。
その結果、どうしてこの場面で海賊と戦っているのか、なぜ自慢の船がやすやすと敵に燃やされてしまったのかなど、人物の関係や行動の理由がわかりにくく、観客は置き去りにされたようだった。
筋を追うだけでなく、背景や対立関係を明確に伝える工夫をし、安蘭らにもっと芝居をする時間を与えてもよかったのではないか。
植爺のベルばらも、最近の公演は単なる名場面じゅずつなぎと化していてこの上なくつまらなくなっていますが(→それでも通うわれわれファンの悲しい性…)、齋藤氏はもしかしたら、ベルばら、というか植田歌舞伎を意識したのかな。場面転換も暗転、カーテン前続出と、やたら植爺チックやったし。
(同日追記)
あと、「どこで終わるのかが分からない」っていうのもマイナスポイントでしたかな。終わりかけに3人が主題歌を盆上で歌うんですが、それでライト消えて終わりかなあと思たら、まだ続くんですね。さらにトウコ死去後、ちえたち海賊軍団がなんか言うて、それで幕下りるかなあと思たら、また違てて、白い衣装着たとうあすが船の上で歌ってやっと終わりです(→このあたり、オスカルとアンドレの天国シーンと類似)。終わるなら終わる、続くなら続くとはっきりさせてほしいところです。
(以上追記終わり)
ショーも2度目に観まして、タンゴ!タンゴ!タンゴ踊りたい!とマジな気にさせてくれました。中詰のサンバ調の総踊りも楽しかったですね。
最初のジジババの会話でVISAのアドリブ出るかなと思たけど、出ませんでした。それでもちょっとギャグをしていたみたい。真ん中のタンゴレッスンでトウコさんが客席に名前を聞くシーンも日によっていろいろあるんですね。この時も何か言っていたけど、…あまり覚えていません(^^;)。