きのうはひさびさのドラマシティ公演でした。05年の雪組「眠れる月」以来ですねー。
その前に第4ビルの特設売り場に、年末ジャンボ宝くじを買いに行っていました。第4ビルから茶屋町まで、メッチャ離れてますのでお気をつけください(→この情報に需要あんのか)。
今回も初日始まって間もないので、念のためページ折ります。
(そんなたいして中身書かへんけど…。)
芝居「A-“R”ex」―如何にして大王アレクサンダーは世界の覇者たる道を邁進するに至ったか―
1幕、睡眠者続出!!
大丈夫オギー?
幕間休憩時、ロビーで耳にする会話はことごとく、
「もうまぶた降りてきて仕方なかった」
「あかん、思いきし寝てもうた」
とかいった、“観劇挫折宣言”ばかり。
そういう私も、ところどころまぶたか閉じようとするも、必死に我慢して、ミホコやタキさんの歌によってかろうじて目覚めていました(^^;)。
やー、でも、こういうストリートプレイというか、下北沢の小劇場や(かつてあった)扇町ミュージアムの感じの芝居として変化球を投げてくるとは、思いも寄りませんでしたねー。
セットは小道具がちょこまか出る以外、変わりません。ぶっ通しです。
そしてアサコもほとんど出っぱなし。とにかくセリフが橋田先生並みに膨大でした。
古代ギリシアのアレクサンダー大王の話なんですけど、その描写はともかく抽象的です。とにかく、サブタイトルの
「如何にして大王アレクサンダーは世界の覇者たる道を邁進するに至ったか」
について、出演者が思案していくという感じかな。
哲学好きな人、たとえばニーチェや西田幾多郎が好きな人にはおすすめの芝居ですね。それ以外のわれわれ素人にとっては、オギー哲学についてくのに必死、みたいな、そんな芝居。
家帰って、思わず世界史の参考書開いたつーねん。(→浪人時代から大事に取ってあります^^;)
そっかそっか、ヘレニズム時代か〜。「アレクサンダー」て言うけど参考書は「アレクサンドロス大王」と表記してあります。そうやん、そんな人いたん習たわ。いやー思い出すなあ。
これに関して
「歴史の教科書で2,3ページしか(もしかしたら2,3「行」かも?)紹介されない〜」
とアサコが歌うんですが、ホンマその通りやね(^^;)。
でも参考書を見た感じ、そして芝居を観た感じ、アレックスは征服者ながらも東西の「融合」というか、平和的にまとめようとしており、悪者ではないという印象です。征服先のペルシア人と結婚したのもそうやし。
ちなみにインドを越えて征服したのは、アサコ自身で絶望の渕を見たかったからだそうです、オギー哲学によると。
シビさん、最後の舞台いうことで、かっこよかったですねー。
ブルースの女王って感じで、アレックスのおかんを演じてはりました。息子に野望を託す母、オーラ出まくりでした。
きりやんディオがアサコにしょっちゅうまとわりつくのは若干ストーカーですね。しかも最初自分が誘惑しといて最後アサコがピンチになったら「どうするおまえ?」みたいに問いつめるのって、なんか勝手な神やなあ。
でも命尽きたら、ミホコと結ばれるんやね…。
ミホコ歌声はもお本物の神域レベル! 親分が同じく歌姫の出雲組長やし、そのへんは絶妙のキャスティング。
もちろん忘れちゃなんねえ、龍さ〜ん♪
今回アサコの手下の兵士役です。
パンクロックみたいな髪型いけてるやん!
しゃべりがアサコっぽくなってきましたね。よし、このまま上まで上り詰めてくれたまえ(→なぜ上からもの言う?)。
今回、こうした小劇場的舞台を宝塚でやるのも、まあ悪くないと思います。でも演るならDCよりバウのほうがいいと思う…。それにDCで演るなら、フィナーレつけてもろても…。
あと、プログラムを買おうとしたんですけど、チラ見したら配役(香盤)が全く記載なし!
これで600円はカンペキボッタクリってことで、購入拒否(^^;)。
バウのゆーひハリラバのほうが、なんかよさそうやね。
だって藪さん大絶賛→こちら
「観客酔わせた『植田演出』今年2本目のクリーンヒット」
と景子センセをベタほめなうえ、
「大空は、さまざまな人生経験をへて、人間的に成長した包容力のある男性、いまこの手の役をやらせたら宝塚随一ではないか」
とゆーひ激賛。ていうかハリラバをDCでやって、アレックスはバウでするべきでは?
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