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福島産米を“宮城産”で販売

11月29日 20時47分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

宮城県内大手のコメ卸の協同組合が、去年、収穫された福島県産のコメを宮城県産と表示して販売するなどしていたことが分かり、東北農政局などが実態の解明を進めています。

事実と異なる表示をしてコメを販売していたのは、仙台市太白区のコメ卸の協同組合、「ケンベイミヤギ」です。関係者によりますと、「ケンベイミヤギ」は去年、収穫された福島県産のコシヒカリやひとめぼれを宮城県産と表示して販売したり、宮城県産のササニシキを農薬や化学肥料を大幅に減らした「特別栽培米」と表示して販売したりした疑いがあるということです。東北農政局と宮城県は、先月、2回にわたって立ち入り検査を行っていて、正しい産地の表示を義務づけた「JAS法」違反などの疑いでさらに実態の解明を進め、行政処分などを検討することにしています。「ケンベイミヤギ」の岡部英之理事長は「事実と違う表示で販売したのはすべて去年収穫された米で、震災後の混乱で精米の際に混ざったコメをそのまま販売してしまった。大変申し訳ない。震災後のことし収穫された新米は含まれていない」と話しています。