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最終更新:2011年11月29日(火) 23時26分

柔道「金」内柴氏、セクハラで懲戒解雇

柔道「金」内柴氏、セクハラで懲戒解雇

 オリンピックの金メダリスト・内柴正人氏が、コーチを務める大学の女子柔道部の学生にセクハラをしたとして懲戒解雇処分となりました。

 オリンピックで二連覇を成し遂げた金メダリストに何があったのでしょうか。

 「内柴正人客員教員・男性33歳を懲戒解雇処分とし・・・」(九州看護福祉大学・二塚信学長)

 29日、九州看護福祉大学は客員教授で女子柔道部コーチの内柴正人氏を懲戒解雇としました。その理由は・・・
 「重大なセクハラが行われた」(九州看護福祉大学・二塚信学長)

 大学によりますと、内柴氏は今年9月、未成年の女子学生らと酒を飲んだ上、ホテルの部屋でセクハラ行為を行ったといいます。柔道部の合宿中の出来事でした。

 「宿泊のためにとっていたホテル、それ(セクハラ)を目的にして ホテルを利用したのではない。(Q.被害者は1人だけ?)何名かについても申し上げられない。本人(被害者)の正常な状態での合意なしに性的な脅迫をしたと私どもは解釈している」(九州看護福祉大学・二塚信学長)

 合宿直後、「内柴氏からセクハラを受けた」という女性の関係関係者から情報が入り、大学が調査。その結果、「セクハラがあり、教員としての適格性を欠く」として内柴氏の懲戒解雇処分としました。

 日本を代表とする柔道選手だった内柴氏。北京オリンピックでは、アテネに続き66キロ級で二連覇。連続して金メダルを獲得という偉業を成し遂げました。

 「男として、いい仕事をしたいとずっと思っていて、やっと男になれた気がします」(内柴正人氏〔2008年の北京五輪〕)

 その後、故郷の熊本県の大学でで、女子柔道部のコーチを務めていました。
 「熊本の大学に就職できて、本当に本当にれしいです」(内柴正人氏〔今年1月〕)

 現役引退後、今年1月から客員教授となった内柴氏。JNNの取材に対しこう語りました。
 「未成年に飲酒させたことは反省し、本人、保護者、学校関係者にご迷惑をおかけした」(内柴氏のコメント)

 一方、行為は合意のもとだったとし、学校側と争う姿勢を見せています。
 「ただ、セクハラ行為の事実はなく、あくまでも本人とは合意のもとの行為。何一つ法に触れるようなことはなく、今回の解雇処分に関しては弁護士を通じて対処していく方針です」(内柴氏のコメント)
(29日23:15)

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