大容量の蓄電池を積んで架線による給電なしで市街地を走ることができる次世代型の路面電車が実用段階に入った。すでに近畿車両や川崎重工業など車両メーカーが高性能の電池を搭載した路面電車を開発し、国内外の営業路線で実証試験やデモンストレーション走行に乗り出している。都市部では温暖化ガス排出削減や景観維持、安全性の観点から路面電車の導入機運が高まっている。近い将来、日本の得意技術を生かした新型電車が世界の街中をスイスイ走る姿が見られるかもしれない。
近畿車両が開発したのは新型低床路面電車「ameriTRAM」。車内は広々とした段差の無い空間が広がるが、座席の下には左右12個ずつ、計24個のGSユアサ製のリチウムイオン電池が搭載してある。ここに蓄電することで架線から給電しなくても市街地を約10キロメートル走ることができる。従来の「電車」のイメージを大きく変える車両で、幕張メッセ(千葉市)で開催中の「鉄道技術展」では、その一部を実物大で再現している。
市街地では景観と安全性を確保する観点から電力供給用の「架線」が問題となることが多い。「(米国ワシントンの)ホワイトハウスの前を横切って架線を張るわけにいかないし、台風で切れたら通行人や近隣住人に危険も生じる」(近畿車両の車両事業本部、南井健治・国内営業部長)。電線や電話線の地中化は進んだが、路面電車の架線は車両への給電が必要な限りどうしても必要だった。
今回の新型車両はその壁を打ち破り、制約が多い繁華街などにも路線を延ばすことができる。屋外設備が少なくなれば、それだけ維持コストが減るという利点もある。
川崎重工業、路面電車、架線、近畿車両、GSユアサ
東日本大震災以降、災害用ロボットの重要性が増している。千葉工業大学未来ロボット技術研究センターなどが開発した災害用ロボット「クインス」は、…続き (11/29)
地球が属する太陽系は、星やガスが渦巻く銀河円盤の中にある。円盤の差し渡しは10万光年。秒速30万キロの光が10万年かけて到達できる距離だ。夜空の天の川は銀河円盤を、その内側から見た姿だ。
この銀河円…続き (11/23)
教員の指導力と学校インフラ、充実度1位は「伊賀市」 (11/29)
ドコモの山田社長、周波数オークションに反対の立場を表明 (11/29)
新たな「道」どう作る? 白熱する周波数獲得競争 (11/28)
注目されたら一瞬 SNS経由でさらされる「個人」 (11/24)
写真と文字の組み合わせワザを学ぼう (11/29)
無料の無線LAN、セブン-イレブンやデニーズなどで利用可能に (11/29)
スマホも充電できる? 手回し発電ラジオ4機種を試す (11/27)
スマホやタブレットもネットでファイル同期 (11/26)
災害ロボ、原発調査の教訓 後継機は作業員無しに充電 (11/29)
トヨタとヤマハ発動機、次世代モビリティ社会の構築で協業 (11/29)
動き始めたスマートTV大戦争 (11/29)
金型いらずで試作コスト10分の1に (11/25)
帝人、東レが試作 CFRP採用自動車の実力 (11/29)
日本マイクロソフト、電力消費可視化ソリューションを無料公開 (11/29)
新興国のスマートシティ、都市化と工業化の両立に生きる日本の知恵 (11/28)
日本近海にも眠るレアアース資源 (11/23)
・勝てる農業、秘密は分業 育苗のベルグアース株式上場
・モルフォ、デジカメ動画の手ぶれ補正技術
・ジャムコ、シンガポールで小型航空機用キッチン生産
・トクヤマ、LED用大型ウエハーに参入
・J―オイルミルズ、バター風味の強いマーガリン増産…続き