昨日から何か不安が巡って校正が手につかなかった。
もう、ね…、何もかも疲れた。
こんな風に意地をはってまで、私は何をしようとしていたのか。
理解してくれる人もいる。だから、その目的さえ果たせれば大勢の人に誤解されたままでもいいやと思ってました。
でも、もう、そんな事じゃ済まされないかもしれない。
全てをね、お話します。
どうして、私があんな行動を取ったのか…
元々は送られてきたシャカリアの原稿でした。
私は長さの事で日記でブチ切れたけれど、実はそうじゃなかったのです。
文章が壊滅的に酷かった。
見た時、これが本当にとおるさんの文章?ってまず思いました。
怯えてる、自信がなさそう…まずそう感じました。
多分、私の言う「短く…」を守ろうとしてくれたのかな?と思える箇所はいくつかありました。
でも、それで中途半端に話がなってしまったり、頑張ってくれたのは判るのですよ、だからこそそれを見て涙が出てきた。
とおるさんが日記で書いてたように楽しそうに書いてる所も確かにありました。
でもね、それでもね、いつものとおるさんの「ふふふ……、アイオリア、おおっと、ヨダレ」のような艶がなかったのですよ。
とおるさんにしか書けない彼女の個性が死んでました。
ついでに言うなら構成も酷かった。最後には何だか放り出された感の漂う終わり。
何かの間違いだろうと思いたかった。
もう、どこをどう直せばというレベルの問題ではない。書き直せ、のレベルです。
でも、とおるさんが原稿を執筆する時間をひねり出すのが大変なのは判ってます。
それに、とおるさんは私を怖がってもう直接何も言って来れないから、今回、私は間に人に入って貰いました。
でも、とおるさんはこのシャカリアに自信を持ってて、その方に読んでみて下さいと原稿を見せたと聞きました。
それで、私もその感想を教えてもらうように頼んだのです。
私が自分よりも文章を見る目にかけては信頼している方です。この人が私の不安を否定してくれたらと願うようにその方の感想が出るのを待ちました。
でも、言われました。
「みいなさんの苦悩が心底判った」と。
共通しているのは「これ、本当にとおるさんの文章?」そして、具体的にどうしてこう思ったのかを分析して貰ったのですが、結論は「どこをどうしたら…という問題じゃない。これはないわ。ショックだった」でした。
そして、とおるさんに何と感想を送ったらいいのか、しばらく苦悩されていました。
前のムウリアの原稿の時だって、長すぎと私は言ったけれど、それをとおるさんはだって、最初だから…と、恥らって可愛いでしょと結局は私の話など聞く耳持たずに自分を押し通します。
このシャカリアも書き直せって言っても、時間がないだの、今度は…今度は…で押し通そうとするに決まってるけれど、それだけは断固阻止しなければならない。
でも、これで判りました。
とおるさんは自由でなくちゃいつものあのアイオリアにはならないのだと。
短くして、次はこのCPを書いて、○○の続きを書け……
こうやって首根っこ押さえつけられるようにして書かされると、本人は楽しくやってるつもりでも、でも何かで気分を盛り上げてとか、そうやって無理して書ける人じゃないんだと。
自分が書きたくって書きたくってウキウキして書かないといつものとおるさんの味は出ないのです。
あの人には「短くして」とこれさえ条件を付けてはいけないのです。
とおるさんには制約の多い十二宮突破は無理。同時に十二宮突破という本の企画はとおるさんのアイオリアの持ち味を殺す。
とおるさんのアイオリアが艶もなくいつものハァハァ感もなくしているのに、これでも合同誌の十二宮突破に拘らなければならなかったのでしょうか。
それなのに長くなって高額になってしまう本の発行を断行した方が良かったんでしょうか。
でもね、あれだけとおるさんが日記で派手に告知して、楽しみにしてますと反応を頂いているという本です。
今更、なんと言って発行をやめればいいの?
しかも、とおるさんには十二宮突破での制約だらけの中ではいつものように書けないからなんて理由で。
ある意味、彼女にそれだけの事に対応する力がないと言ってるも同様の残酷な事を私は言わなければならないんですか?
彼女は私が一度は師匠と呼んでた相手ですよ。その相手にあなたにはこの本は無理だよなんて、私だって口が裂けたって言いたくないわッ!
合同誌である十二宮突破の発行を止めるのに、そんな閲覧者様たちの前でとおるさんに恥かかすような事を言うくらいなら、私が勝手に怒って発行やめるってブチ切れるしかないじゃないですか。
これなら、「みいなさんに一方的にやめるって言われた、とおるさん、可哀想」ととおるさんは他の人に同情して貰える。
少なくともとおるさんの名誉は守られるでしょう。
前の騒ぎの時、何度も何度も言ったじゃないか。
私は感情では怒らないと。
私は持病のせいで、怒りという感情が体に齎すものから体を守る為にいつの間にか感情では怒れなくなったのですよ。怒りという感情をどこかに置き忘れてきたらしい。
私が怒るには目的がある。
大体、その目的は真相を誤魔化す為、そして、何かを守る為に戦う時にしか私は怒らない。
そして、私が怒っている時は大体私は泣いているんです。
でも、周囲の人がとおるさんにみいなさんに連絡を取ったらと勧めてくれているのに、凄く心配してくれているのに、とおるさんは勇気が出せないのですよ。
もし、連絡が取れたら全部言うつもりでした。
十二宮突破という本ではとおるさんは窒息してしまうのだと。
でも、企画が合わないのであれば、とおるさんの持ち味が活かせるような物を用意すればいい。十二宮突破は合同誌にはならないけれど、合同誌というその話が死んだ訳ではなかったのです、この時点では。
とおるさんにはとにかく書きたいものを伸び伸びと書いてもらって、それを私が少し手伝うという形にすれば、十二宮突破は私が出す事になるけど、それが私の個人誌になった真の理由を他の方々に覚らせないまま合同誌という形はとりあえず維持できる。
十二宮突破の絵をお願いしていた絵師様にきつい事を言って突っぱねたのも、この方にとおるさんとの合同誌がもしこちらで生きれば、こちらの表紙を描いて下さいとお願いする為。
とおるさんはあの方に表紙をつけて貰いたがってましたから。
その方に私の個人誌となった十二宮突破で絵を描いて貰うなんて、なんでそんなとおるさんに残酷な事が出来るの。
私の個人誌としての十二宮突破の話からは外れて貰いました。
とにかく、とおるさんののびのびとして色気のあるアイオリアが読者の方の前に本という形で、とおるさんも無理をする事なく書ける環境を作れれば私は別に何と言われても良かったのですよ。
とおるさんも本当にそんなに自信があるのならあのシャカリアをサイトにUPされるといい。
そうすれば、私が感じたものを判って貰える人もいるでしょう。
あれを読んで賞賛する人がいるのならば逆に私は言いたい。
あなたはとおるさんの文章の何を見てきたの、と。
これだけは絶対に言うつもりなかったのに。絶対に隠し通すつもりだったのに。
でも、これだけの真実を言わなければこれから私が発する警告はきっととおるさんには届かない。
あのカミュリアの酒の話です。
私も電話で話す時は文章を書く時のように慎重ではないから、ついうっかり迂闊な事をいう事があります。
その話を聞いて、彼女は実家にあるから偵察に行ってきますといって、あの写メの入った日記が上がりました。
そして、その後、私がそのネタを書いていいのかというメールが来ました。
いつもの私だったら、いいよいいよ、ネタ被ってもどうせ一緒に話にならないし…でOKを出しそうなものです。
でも、私はそれをする気にならなかった。
自分でも何でだかわからないけれど、何かが引っ掛かってました。
そして、とおるさんが合同誌の話は終わってるのに、まだあの話を書きたいと言ってるのを見た時、急に襲ってきた恐怖みたいなものがあった。
ムカついたのかな?とも思ったけれど、あまりに自分が知らない間に自分の中で強い警告を発しているからその正体を一生懸命探りました。
で、昨日、自分の書いた日記を見て気付いたのです。
私はその酒の名前その物を濁して書いてない、と。
創作で他のものを借りる時に負うリスクというものがあります。
特にブランド品の場合、たとえ素人の二次創作であろうと、ブランド側が商品のイメージを著しく傷つけられたと訴えられる可能性がある。
特に海外のものは気をつけなければならない。
あの酒は下戸のウチの父でさえフランスに旅行してきた時に土産で買ってきたあまりにも有名な高級ブランドです。
私はそこがそういったことにうるさくないか、まだ調べてなかったし、判らないから私が書くとしたらその名前を言明しないで匂わせる程度に、或いはちょっと話のネタに使うくらいのエッセンスで、相手に言質を取らせないような形でしか使わないでしょう。
日本のこんな二次創作まで…と思うけれど、でも、そういう小説である以上、ブランドのイメージを著しく傷つけるものには違いないのですから、万が一の事を考えてそういった対象には気を遣うべきなのです。
でも、とおるさんはそんな事も知らない。
そもそも、あの人は自分の創作で調べてその歴史から特徴から、その対象そのものに敬意を払って書くという事をしない。
基本、「ウチは○○だから〜」の人です。
元々、人の創作さえ自分の妄想を持ち込み、その方の世界を尊重せずに何度も暴走してきた人です。
その彼女にあのネタを預けるのには恐ろしすぎる…多分、私はそれをどこか本能的に感じていたのだと思います。
もう、とおるさんの名誉が…とか言ってる場合じゃありません。
万が一の事になったら、家も失うような損害賠償とか「あそこの奥さん、ホモ小説書いてて訴えられたんですって」な社会的ダメージを受ける可能性だってあるのです。
創作というのは、人のそういうイメージを借りるというのは、時にはリスクを伴う。
考えすぎでしょう。でも、「知らなかった」じゃ済まない事もあるのです。
それを判ってない人はあまりにも危なっかしいのです。
私の言葉はもうとおるさんには通じないでしょう。
でも、とおるさんのサイトとウチのサイトを行き来している人に届いたのなら。
周囲に止められても「みんなが私を苛めるの」くらいに甘ったれているとは思うけれど、でも、それは警告しなければいけない。
そして、私がそれをとおるさんに警告しているのがやっかみではなく本気であることを伝えるのには全てを話すしかないと思うのです。
今のとおるさんを見てると崖ではしゃいでいるような危なっかしさがある。
人を介してどんなに忠告しても、今のあの人は「みいなさんって酷いよね。とおるさんは悪くないよ」という言葉以外は受け入れる気はありません。
周囲がどれだけ心配しているかもわかってない。
とおるさんを心配して、私に頼まれた事もあって間に入ってくれた方もどれだけ心を砕いても、あの方に延々電話で付き合ったというのに「みいなさんに電話したら」と言ったのが気に障ったのか音信不通になって、しかもあの日記の更新に心に凄いダメージを受けられ、人間不信になりかけた。
そういう被害者だって出てるのです。
あの人はあまりにパワフルで、周囲を巻き込み暴走するんです。
私も巻き込んだ以上、この方々に責任を取らねばなりません。
その方々の為にもとおるさんのやってる事の方がよっぽど酷いんだよ、もっとよく周囲を見なさい。そして、何度も言ってるように人の話を聞け!と言い続けなくちゃいけない。
本当はこれだけは言いたくなかったのに、よくも私にこれを言わせてくれたわね、と思います。
今までの私の苦労もストレスもこれで全部台無しです。
でも、隠し事をしても、真実じゃなくちゃもう誰にも説得力など持たない。
もう、本当にこれだけストレスかけられて、肋間神経痛でのたうち回って、逆流性食道炎になって胃液吐いて息が苦しい所まで追い込まれておきながら、何であの人を見捨てられないのか、危なっかしくて放っておけないのか。
自分のお人よしというか、お節介にも嫌になるんですが、これが私なのだから仕方ないですね。
お願いです。誰か、あの人の足を地につけさせてください。
今のままでは危険なのです。
せめて、あの酒のネタを扱うなら重々気をつけるようにそれだけでも忠告してやって下さい。
もう、危なっかしくて見てられない……
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