アテネオリンピックと北京オリンピックの柔道男子で連続して金メダルを獲得した、内柴正人・元選手が、客員教授を務める大学の女子柔道部の部員に性的嫌がらせ、いわゆるセクハラをしたとして、29日付けで懲戒解雇の処分を受けました。
これは、内柴元選手が客員教授を務める熊本県玉名市の九州看護福祉大学が、29日、記者会見して発表しました。それによりますと、内柴元選手は、合宿期間中のことし9月19日、宿泊先のホテルで飲酒したあと、未成年の女子部員にセクハラをしたということです。大学には直後に「女子部員が内柴元選手からセクハラを受けた」という情報が寄せられ、大学は調査委員会を設置して、この2か月間、双方から事情を聞くなどして、事実関係を調査しました。その結果、大学は「セクハラがあり、教員としての適格性を欠く」などとして、29日付けで内柴元選手を懲戒解雇処分としました。大学の調査に対し、内柴元選手は「合意のうえであり、セクハラではない」と話しているということです。内柴元選手は、熊本県合志市出身の33歳で、アテネオリンピックと北京オリンピックの柔道男子66キロ級で連続して金メダルを獲得し、去年10月に現役を引退後、九州看護福祉大学の客員教授に就任し、柔道部のコーチを務めていました。