kumiko maeda
#kotoku 朝日新聞に掲載された江東区亀戸の土壌汚染の件で、測定をされた近畿大学理工学部生命科学科 教授の山崎秀夫先生にお話を聞くことができましたので、
箇条書きですがまとめさせていただきます。
*新聞記事について、文字数の規制があったり、原稿のチェックなどが新聞が発行されるまでできない状態であったので、心配をされた方に申し訳ない。
*自分は放射能が人体に及ぼす影響についての専門家ではないが、環境放射能が本職であり、どういうところに放射能物質が溜まりやすいかという研究を始めたところである。
*測定場所は、香取神社。
*新聞記事には出ていないが、そこから更に明治道りに沿ってJR亀戸駅方向へ300メートルほど歩いた地点の道路脇を測定したところ、1300Bq/Kgで、半分以下の数値であった。
*皇居周辺等も測ったが、開けた平坦で広い場所は溜まりにくいようだ。
*測定は地表から1cm。(注:私は2cmと間違ってツイートしました。すみません)95%は地表から1cmに溜まるものであるから、環境放射能としての研究では1cmと決めている。
*農水省の測り方では畑をイメージするので15cmだが、小学校の校庭のモニタリングは文科省なので測り方が異なる。文科省の場合だと5cm。
*よって、今回掲載された3201Bq/Kgを5で割ると約600Bq/Kg。
*検出されたセシウムは、134と137があるが、大体の場合半分ずつである。
*セシウム134は半減期まで2年、137は30年である。
*セシウムは粘土鉱物に吸着しやすく、それは地中深くまで浸透することはない、またアスファルトと違って土に付くと水で流れることも無い。
なので考えようによっては土ががっちりとセシウムを吸着してくれるので、飛散が少なくなるといういい面もある。
*セシウムは体内に取り込まれにくい。もし取り込んでしまっても、東京に関しては量が少ないし、セシウムは排出されやすい。
*大気中のヨウ素はほとんど検出されなくなってきている。
*しかし東京都の測定について、ビルの上で測るというのは、あれは正しい測定結果が得られない。空間線量は地上1メートルで測らなければならない。
*今は問題ない数値といえるが、今後も監視をしていかなければならない。
定期的に測定することが大切。数値的には少ないかもしれないが、東京、関東も汚染されたという意識を持つこと。
*別の亀戸在住の方から問い合わせの連絡があり、その方は独自でガイガーカウンターで測ったそうですが、おおよそ0.1μSvであった。
これを一年間に換算すると、0.88mSvなので、一般人の基準値の1mSv以下になるので普通に生活をして大丈夫。
*今回の記事がでたことで問い合わせをいただいたのは殆どが東京の人。
福島の人の問い合わせはない。なぜかというと、福島の人たちは自分たちや地域でしっかりとモニタリングをしているから、わたしの発表があっても驚くことは無い。
東京の人たちにはほとんどデータがない。
その他、雑談的ではありますが、食べ物についても少しお話きかせていただきました。
*セシウムが溜まりやすい食物はキノコ類。先生の群馬のご実家から送られてくるキノコを測ったところ、やはり値数は高め。だが、毎日食べるお米などと違って食べる量も知れているので、先生は気にせずに食べていらっしゃる。
*足柄茶での汚染については運が悪かった。
3月上旬、ちょうど新芽が出る時期に水素爆発が起こり、それが風にのって舞い、雨によって汚染されてしまった。
とても親切な先生で、またわからないこと、不安なことがあればお話ししてください、と暖かいお言葉をいただきました。
私個人としては、少しだけ緊迫状態がほぐれましたが、江東区だけではなく、「関東も汚染された」のですから、しっかりとした調査を求めていこうと思います。
Long post from Deck.ly 2011-05-18T12:46:44 View on Twitter
まえだくみこ アニメーションしてます。
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