 |
2011年11月28日(月) 19:35 |
|
|
 |
鬼ノ城、堤防跡など調査現場を公開
総社市の古代の山城・鬼ノ城で、城内を流れる水の量を調整するための新たな堤防跡などが見つかり、28日調査現場が一般公開されました。 謎の山城も、少しずつ姿を見せています。
総社平野を見下ろす標高およそ400メートルの山の頂上付近に築かれた山城・鬼ノ城です。 吉備の国の謎に迫る発掘調査は、岡山県古代吉備文化財センターが、6年前から進めているものです。 今回の調査で、新たに人々が生活していた痕跡や、堤防跡の存在が明らかになり、28日一般公開されました。 城内の東側では、土が焼けた跡や、柱の跡、土器の破片なども発見され、ここで、当時の人が何らかの活動をしていたことが確認されました。 発掘された堤防跡は、第5水門の上流に続き、2か所目です。 堤防跡は、他の古代の山城でも、ほとんど例がないということで、見学会に参加したおよそ60人の歴史ファンは、調査員の説明を熱心に聞いていました。 小さな石の上に、大きな石を積み重ねる。 構造上の謎は残りますが、この堤防は、城内の水を調整する役目を果たしていて、土石流などから守るために作られたと考えられています。 6年に渡る調査で、様々なものが発見されましたが、まだまだ鬼ノ城には、多くの謎が残っています。 城内の調査は、12月まで続きます。
|
|