鹿野農林水産大臣は、福島県伊達市で収穫されたコメから新たに国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたことを受けて、福島県内で、山間部の谷あいなど似たような地域で収穫されたコメを重点的に検査していく考えを示しました。
福島県内では、28日、新たに、福島市に隣接する伊達市の旧小国村と旧月舘町で収穫されたコメから、国の暫定基準値を超える1キロ当たり最大1050ベクレルの放射性セシウムが検出されました。これについて、鹿野農林水産大臣は、閣議のあとの記者会見で「流通の実態の把握に全力を尽くしていく。また、放射線量が高い地域や山間部の谷あいで収穫されたコメの一部から国の暫定基準値を超える放射性物質が検出されているので、福島県と連携し、類似した地域での検査を徹底していく」と述べ、今後、似たような地域で重点的に検査を行っていく考えを示しました。そのうえで、鹿野大臣は「暫定基準値を超えるコメが出てしまった現実を踏まえ、調査態勢をきちっとするとともに、来年以降の作付け制限の在り方を検討していきたい」と述べ、検査結果を踏まえて、来年以降の作付け制限の対象地域を見直す考えを示しました。