全国でCDやDVDのレンタルショップを展開する「TSUTAYA」の東京の店舗が、買い取りを求めて大量に持ち込まれたCDなどに盗品の疑いがあったのに、警察官への届け出をしていなかった問題で、東京都公安委員会は29日、「TSUTAYA」の運営会社から事情を聞くとともに、近く問題の店舗を営業停止処分にする方針です。
この問題は、ことし7月から8月にかけて、東京・日の出町のTSUTAYAの店舗が、都内の男子高校生3人が万引きして持ち込んだ130点余りのCDなどを、3回にわたって買い取り、少年がたびたび大量に商品を持ち込むなど、盗品の疑いがあったのに、警察官に届け出ていなかったものです。東京都公安委員会は29日、TSUTAYAを展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」の責任者を呼んで事情を聞きました。問題の店舗では、買い取りの際に店員が「盗品の疑いがある」と店長に報告したにもかかわらず、店長はこれを放置し、警察官に届け出ていなかったということです。東京都公安委員会は、会社が従業員に対して指導や教育を行っていなかったことが原因だとして、近くこの店舗を営業停止処分にする方針です。「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」TSUTAYA事業本部の高橋誉則ユニット長は、「今後は指導を徹底してまいります」と話しています。