踊れる「POWER HALL」がヒット中! プロレス回帰ブームの火付け役、長州力を直撃

[2011年11月28日]


週プレと遺恨を抱える長州力。最近、ヒット続きでご機嫌かと思い話しかけたところ、カチくらいました

Amazonのミュージック/J-POP・テクノ部門でベストセラー1位を獲得するなど、現在もトップセールスを続けているのが、11月16日に発売された『FLOOR presents POWER OF DANCE』(スペースシャワーネットワーク)だ。

このCDは、RHYMESTERのDJ JINやサイプレス上野、THE LOWBROWS、tofubeatsといった人気クリエイターたちがプロレスラーのテーマ・ソングをクラブ仕様にリミックスした、異色のコンピレーション・アルバム。KEN ISHIIの4つ打ちビートが注入された長州力のテーマ「POWER HALL」など、プロレスのテーマソング計10曲が収められており、オールドファンだけでなく若い世代も“ノレる”“踊れる”と話題になっている。

『FLOOR presents POWER OF DANCE』だけでなく、10月に創刊したDVDマガジン『燃えろ新日本プロレス』(集英社)も売り上げ好調など、今はまさに「プロレス回帰ブーム」。この火付け役ともいえるのが、今年の1月に旗上げされた新イベント「レジェンド・ザ・プロレスリング」だ。目玉は約14年ぶりに復活した藤波辰爾と長州力による“名勝負数え歌”。プロレス低迷期と囁かれる中で、突如として復活したプロレス黄金カードは予想以上の反響を呼び、大会当日は後楽園ホールの関係者も久々に見たという徹夜組が現れるなど超満員札止め。プロレス界にとって久々の明るいニュースとなった。

この「レジェンド・ザ・プロレスリング」の仕掛け人こそ、『週刊プレイボーイ』の伝説の連載「アレトーク!」でもお馴染みの長州力。長州はレスラーだけでなく80年代から90年代の新日本プロレスにおいて斬新な企画で新日本に黄金時代をもたらした稀代のマッチメーカーとしての顔を持つ。このタイミングでの新イベントの立ち上げ、そして“名勝負数え歌”の実現はまさにマッチメーカーとしての長州力の嗅覚の鋭さを感じずにはいられない。

長州の代表的なマッチメイクとしてあげられるのは、95年の「新日本プロレスvsUWFインターナショナル全面対抗戦」。とにかく世間に与えるインパクトを最重要視するその手法は、時には大火傷を負うこともあるが、それも長州力の魅力のひとつである。今回の長州が撒いた「プロレスLEGEND」という餌にプロレス村を通り越して世間が大きく反応したといえるだろう。

その後、「レジェンド・ザ・プロレスリング」は5月の大阪大会、9月の札幌大会と藤波vs長州をメインカードに超満員の観客を動員。大成功で旗揚げ初年度を締めくくった。2012年も1月8日後楽園ホールにて長州力vs“破壊王Jr”橋本大地という世代を超えた遺恨マッチが組まれ大きな話題になっている。

長州が今年の初めに撒いた小さな餌は「新しいプロレスマーケット」という大きな獲物を釣り上げたようだ。最後に久々に長州氏に話を聞いてみた。さぞご満悦かと思いきや、

「カチ食らわされたいか、コラッ! 社説をアレして欲しいとか調子のいいこと抜かしやがって! もう君達には触りたくないんですよ、あぁ」

と言われ追い返されてしまった。まだ本誌との溝は深いままである。

『FLOOR presents POWER OF DANCE』(エイベックス・マーケティング)

収録曲「吹けよ風呼べよ嵐」「POWER HALL」「THUNDER STORM」「TRAINING MONTAGE」「CAPTURED」「王者の魂」「HOLD OUT」「CRASH」「SPINING TOE-HOLD」「SUNRISE」

 

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