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【ふるさと便り】邇保姫神社の再建祝う稚児行列 広島
2011.4.30 21:07
不審火によって「被爆建物」の本殿などを失った広島市南区の邇保姫(にほひめ)神社(渡部英麿宮司)が約4年ぶりに再建され、地元の住民らが30日、華やかな稚児行列で新社殿の完成を祝った。
同神社は66年前の原爆投下時の爆風に耐え、地域の篤(あつ)い信仰を集めてきた。ところが平成19年9月、本殿や拝殿が不審火により焼失。300年続く獅子舞行事などで親しまれた神社を再建しようと、氏子らが5億円の浄財を寄せ、建設工事を進めていた。
この日は、竣工(しゅんこう)を祝う祭りの一つとして稚児行列を開催。薄化粧に華やかな衣装をまとった子供ら800人以上が集まり、神社の周りを1キロ余り練り歩いた。
また、境内では音曲や巫女舞(みこまい)の奉納なども行われ、地域を挙げて神社の復興をにぎやかに祝った。
「参加した子供は幸せな生涯を送れる」と伝えられる稚児行列。小学1年の次女(6)と参加した井手口昌子さん(34)は「神社の新しい出発の行事に参加できてうれしい。神様に近いような、人の役に立つ子供に育ってほしい」と笑顔を見せた。
祭りは1日も続き、神楽の上演や子供みこしなどで祝う。
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