伊豆大島は基本的に船で行くのがメインのようで、飛行機は1日2便しかないし、さほど利用されていないのかなあと、乗る前は思っていました。
私が乗ったのは昼過ぎの便でしたから(というか、伊丹から乗り継ぎで行くと朝便は間に合わない)、ガラガラかなあなんて思っていたら、けっこう乗っていましたね。でも満席ではなかったですけど…。
1月の八丈島のとき(羽田→大島経由→八丈島行き)はバス移動でしたが、南ピアができたおかげか、大島行きも直接乗れるようになっています。北ピアの端っこから、エアーネクスト機材(乗員はエアーニッポン)の737でいざ大島へ。となりには沖縄行きの747が止まっていて、サイズの違いをまざまざと感じさせられます…。
大島も八丈島と並んで空港周辺の天候が変わりやすく欠航率も高いと言われているんですが、私が行ったとき(3月初旬)は見事晴れ上がっていていい天気♪。空港に着いて、地元のレンタカーを借ります(ワンモアサービスはありませんでした)。
1日目はとりあえず1周してみようと、まずは空港から東のほうへ向かい、つまり時計回りに1周してみることに。
最初に着いたのが岡田(おかた←濁らない)港。
船便の伊豆大島の港はこの岡田と島の中心である元町と2つあり、海の状況によって着く港が変わるようです。
(4/6追記)
ターミナルの建物近くに屋台を発見。サザエのつぼ焼きが売られていたので食べてみることに。3、400円かなあって高をくくっていたら、
2個で700円だったんで冷や汗(^^;)。でも今さら断れません…。サザエ高いねんなあ。今まで自分で買うたことないから
さすが700円だけあってうまかった…と思う。
だいぶ散っていた椿トンネルを抜け、これまたかなりのツバキが散った大島公園に到着。大島はツバキの島だというのを、ここへ来てはじめて知ったのでした。

ツバキかなり散っていても、訪れたときは「椿まつり」というのが開催されており、ステージも設置されていて、出たときに着物を着た女性グループが民謡に合わせ踊っていました。
その中で、聞き覚えのある歌。
♪
あんこ〜ぉぉお だより〜はぁ〜あご存じ、都はるみさんの代表曲「アンコ椿は恋の花」。
舞台上で着物を着ている女性の姿を「あんこさん」と呼び、さらに、歌詞の中に「三原山から吹き出す煙」というフレーズがあるではないですか。
そっかあ、この歌って、このことを歌っているんか〜。
もおまさに、目からウロコ状態。
今までCMとかでしか聞いたことがなく、アンコもぜんざいに入ってるアンコのことなんかなあとか思てたけど(^^;)、全然違てて、伊豆大島を舞台にした歌なんですね。今さら知ったのでした。
それにしても、歌うまいなあ〜都はるみさん。
帰ったら図書館行ってCD借りてみようと決意したのでした。(→借りんと買うたげえや)
大島公園を去り、南東に位置する波浮港に到着。
ここも先ほどのアンコ椿の歌詞に出てきます。
川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台になった旅館(現在は資料館)や、曲がりくねった道に木造の家が並ぶ町並みはよく見かける古い港町の風景。港へ出ると海水がかなりあふれそうに満ちていました。満潮なのかも。
南から北へぐるっと周り、島の中心・元町には夕方に着きました。
港近くの温泉「浜の湯」に入浴。ここは1986年の三原山噴火の際にわき出た、比較的新しい温泉です。
しかも、
混浴でした。
とはいえ、ドイツなどと同じく水着着用ですので、温水プールのような感覚。洗い場もありません。
入浴中にちょうど日の入りの時となり、スローモーションで沈みゆく太陽をリアルに見つめることができました。日の入りなんてなかなか見られないですからねえ。
宿泊地は元町からやや北よりのペンション。
ごはんがめっちゃうまかった!
おかずももちろんやけど、アシタバかなにかの炊き込みごはんが何杯もおかわりしたくなるほどでしたね。
テレビのチャンネルをカチャカチャ替えたら、東京と同じチャンネル構成になっているのが分かりました。そっか、ここは東京都やったな…。パスモのCMソング(♪電車も、バスも、←ソングって言うほどでもないけど)を2,3回聞きインプットしときました(^^;)。
翌日は伊豆大島のシンボル・三原山へ。
約20年前の噴火は、私もリアルタイムで臨時ニュースを見続けて怖く感じたものです。その名残で登山道には溶岩が一面に広がっています。途中旧登山道が高さ3メートル近くある溶岩で遮られていて、ようこんなもんがボコボコ出てきたもんやなあと自然の神秘に感心(←ヘンな感想)。
噴火口まで時間かかるかと思てたけど、意外にも早く登山口から40分くらいでたどり着けました。

噴火口手前の三原神社は、溶岩が奇跡的にほこらを避けて流れていったという、これまた神秘的な場所です。
三原山登山がかなりスムーズに終わったので時間が余り、帰りの飛行機までの間、北西にある野田浜へ行ったり、空港そばの牧場でソフトクリームを食べたりしていました。
そして大島出発。
荷物検査場に
「溶岩は機内へ持ち込めません」と貼り紙があるのは、たぶんここだけでしょうね。
早めに搭乗が始まり定刻に出るかと思いきや、最後のお客さんが荷物検査に手間取り、15分ほど遅れて出発。
じつはこの後、
羽田13:35着→14:00発伊丹行き
というタイトな乗り継ぎスケジュールを組んでいたんです。
スッチーさんも「もしかしたら次の便に…」「とりあえず真っ先にお降りください」と声をかけてくださいましたし、窓際に座っていたけれど、となりのお客さんが通路側の席を譲ってくださり、厳戒態勢(^^;)。
結局羽田到着は13:55。
ねえ、伊丹行きもう出ると思うけど…。
それでも「てんえい様、お先に…」とスッチーさんが誘導してくださり、真っ先に降りて、
乗り継ぎ強行。
搭乗口が同じ60番台やから近いかなと思たらとんでもない!
たぶん
500メートル以上はあったはず。
そこを5分で全力疾走です(-_-;)。
♪チャチャチャーチャチャチャーチャチャチャチャチャッチャ
♪チャンチャチャチャッチャ チャッチャッチャーンと、運動会でおなじみのあの曲が脳内で大音響。
ムービングウォークもこの時ばかりは「動く歩道」ならぬ「走る歩道」に。
途中「交代しまーす!」と地上係さんが女性から男性へバトンタッチ。
バトンは私の航空券(^^;)。
地上係さんがダッシュして先に伊丹行き搭乗口へ。
その後私が
「てんえい様ですね〜。お急ぎありがとうございまーす」
という声援!?を受けてなんとか到着。
機内の入口でも「お急ぎありがとうございます」と声をかけられました。
私以外の他のお客さんはすでにみな着席しており、半分申し訳ない気持ちで指定の座席へ。
伊丹行きは1時間おきに出ているから、ここまで無理する必要もなかったんですけど(まして最終でもないし)、でも、その気になれば5分でも乗り継ぎ可能なんやなというのを勉強いたしました…。
昼間のフライトだったこともあり、伊丹到着は5分ほど早くなりました。到着時に
「この飛行機は、みなさまのご協力で、定刻よりも早く到着いたしました。定時運航へのご協力、ありがとうございました」
というアナウンス。
そうや、おれがあんだけ走ったからやと、ちょっと自分を褒めたくなりました(*^_^*)。