米アラスカ州の夜空で、黄緑色の二つのオーロラが十字状に交差する画像を、東京都三鷹市のベンチャー企業「遊造」(古賀祐三代表)が撮影した。オーロラの研究者も「見たことがない」という珍しい現象という。
古賀さんによると、この現象が現れたのは、現地時間27日午前4時(日本時間同日午後10時)ごろ。画面を水平(東西方向)に横切るオーロラに、突如、北の地平線付近から縦(南北方向)に別のオーロラが立ち上った。この状態は約30分続き、やがて両方とも拡散したという。
遊造は06年から、アラスカに設置したカメラで、オーロラの動画と写真をインターネットや携帯電話で生中継している。中継を見て気付いた上出洋介・りくべつ宇宙地球科学館長(太陽地球系物理学)は「40年オーロラを研究しているが、初めて見た。各種データを調べてみたが、どうしてこういう形になったのか、メカニズムは分からず、大変興味深い」と驚いていた。【西川拓】
毎日新聞 2011年11月28日 11時25分(最終更新 11月28日 12時05分)
ウェブサイトが15分で簡単作成、しかも無料で
「はやぶさプロジェクト」のサポートチームに参画