村木さんへ国が賠償金支払い

11月28日 13時41分

無罪が確定した厚生労働省の元局長の村木厚子さんが国を訴えていた裁判で、国は責任を認めて３７００万円余りを支払い、捜査の不当さを巡って国に賠償を求めていた裁判は、２８日までに終わりました。

厚生労働省の局長だった村木厚子さんは、無罪を示す証拠があったのに大阪地検特捜部が不当に捜査を進めたとして、国や当時の特捜部長らに３７７０万円余りの賠償を求めていました。国は、先月１７日に開かれた裁判で、捜査が不当だったことを認め、２８日までに賠償金の全額を支払って裁判が終わりました。この裁判とは別に、村木さん側は、事実とは異なる捜査情報をリークされて名誉を傷つけられたとして、国に３００万円余りの賠償も求めています。この訴えについては、国が争う姿勢を示しているため、今後も裁判は続きます。