NHK福島県のニュース　福島放送局

• 
• 

自家用米の検査受け付け始まる

福島市の大波地区で収穫された
コメから国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、福島市は農家が自分で消費するために収穫し、農協などによる検査の対象になっていないコメについても２８日から放射性物質の検査の受け付けをはじめました。今月１６日に暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された福島市大波地区のコメは、農家が自分たちで食べるために収穫し保管していたもので、農協などの検査の対象にはなっていませんでした。このため福島市は一般に流通せず農協などで検査の対象になっていない市内で収穫された自家用のコメについて放射性物質の検査を行うことにしたもので、２８日朝から受け付けが始まり、担当する農政課の窓口や電話には検査を希望する市民からの申し込みが次々に寄せられています。
窓口を訪れて検査を申し込んだ男性は「自分で作ったコメを親類に分けていますが、心配だといわれ、検査を申し込みました。市内のほかの地区で濃度の高いコメが出たのでやはり気になります」と話していました。
検査は市の給食センターなどの
測定器を使って来月３日から実施し、結果は、依頼した人に通知するほか、地区名と数値をホームページで公表することにしています。福島市農政部の野地正栄部長は
「食の安全に対する関心は非常に高くなっているので、測定器の増設も検討して検査態勢を強化していきたい」と話しています。

11月28日　12時51分

•