たろの日記ページ,gooブログ版

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専門用語がわかりづらいのは背景の理解まで求めるから

2008-10-22 09:15:10 | 医療・福祉
なんかTVや新聞で病院での専門用語言い換えの話が話題になっていたのでなんだろう?と思ったら国立国語研究所で「病院の言葉」を分かりやすくする提案の中間発表があったらしい。

わたしはこれまでもTVの報道とかで言われている,安易な専門用語の言い換えの推奨に関しては反対です。言い慣れた言葉に直すということは,かえって別のイメージが浮かんで誤解される可能性が高いと思うからです。と思って,国研の発表を見たら,まぁまぁ納得はいくものでした。やっぱりマスコミの端折った説明だとどうも不正確になるらしいです。マスコミはわかりやすく説明しようとしてるんでしょうけどね:-p。
IT用語やビジネス用語だって,どうしてわかりにくい言葉を使うのだろう?と思うのはたくさんあります。どうして「利益」といわず「ベネフィット」というんだろう?とか,「連携・提携」といわず「アライアンス」というのでしょうね?。謎です。たぶん利益とか連携とか言っちゃうと古いスタイルのそれを指すと思われるから,新しいやり方ぽくするためじゃないですか?。ソフトウェアだって,ライブラリとか,モジュールとかスタックとか似て異なるものがたくさんありますが,どうして簡単に言い換えないのでしょうか?。
おそらく新しい言葉を使うことで,言葉の文字面だけではなく,その周りに付随するような社会的背景まで相手に想像させることが可能だからじゃないですか?。
医学用語に戻るとわたしはなぜ,科学的根拠に基づく医療をいちいち「エビデンス」といわなくてはいけないのかわかりません。「科学的に立証されてる」といえば済むように思います。でももしかしたら「以前科学的に立証されている」とされていた条件の中には海外では「エビデンス」とはいえないものもあったのかもしれません。ってことは,新しいエビデンスという言葉を使うことにより,これまでとは違った新しいやり方であることを示すことになります。そうであれば,これを古い使い慣れた言葉に直すとニュアンスが変わってしまうのでしょう。
まぁそういうのもありますが,わたしがもともと医学用語を日常用語に言い換えるのに反対なのは,使い慣れない言葉を聞くと,わからないので調べて正確な意味を知ろうとするだろうからです。わかりやすい言葉に治せば調べもしないで,きっとこういうことだろうと思うように思います。医学は日々発達してるのですから,最先端を知るには専門書を調べるのが一番です。
言いかえが必要な言葉があるとしたら,日常の言葉と同じ言葉で意味が異なる医療用語で,頓服やショック,貧血とかそういうのはそうかもしれません。今回もそういう指摘は発表の中ではされているようです。

TVではメタボの意味が正しく理解されてないというのを報道してましたが,こういう新しい言葉で一般の人が知ってるのに意味を理解されてないとしたら,それはマスコミが間違った使い方を広げたからではないでしょうか?。そういう反省はないのでしょうか?
ジャンル:ウェブログ
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