真央、３回転半復活＆３度目ファイナル制覇狙う…フィギュア

　フィギュアスケートのＧＰシリーズ第６戦ロシア杯でアベック優勝を飾った女子の浅田真央（２１）＝中京大＝と男子の羽生結弦（ゆづる、１６）＝東北高＝が２７日、フリーから一夜明けてモスクワで会見。真央は３季ぶりに出場が決まったＧＰファイナル（１２月８〜１１日、カナダ・ケベック）に向けてレベルアップを宣言した。

　真央に上昇気流が吹いてきた。０８年１２月のファイナル以来３季ぶりのＧＰ優勝。男子の高橋大輔（２５）＝関大大学院＝と並んでいたＧＰ優勝回数は日本人単独最多の８勝。「いい流れを自分のものにできたらいいと思う」と喜びをかみ締めた。

　今大会はショートプログラム（ＳＰ）、フリーで代名詞のトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）を回避し、２回転半にして成功。不安定な大技を外すことでプログラムがスムーズに流れた。それでも最大の武器への意欲は強い。真央は「今回できなかったことを確認して、ミスがないようにしたい」と３回転半を含めたレベルアップを掲げた。佐藤信夫コーチ（６９）も「３回転半をやらなくていい、ということにはならない」と同調。ＧＰシリーズ上位６人が出場するファイナルまで、あと２週間。一時帰国し、大技復活と３季ぶり３度目の制覇を目指して調整する。

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