'11/11/28
再び「ボーリング調査必須」
広島高速5号二葉山トンネル(広島市東区)建設の安全性を検証する検討委員会(委員長・吉国洋広島大名誉教授)が27日、広島市中区で1年ぶりの会合を開いた。地元の反対で未着手のボーリング調査について、「必須事項」との見解をあらためて確認した。市と広島県は年内の調査着手を視野に調整を急ぐ。
検討委は昨年8月の会合で、牛田東、中山地区の計6カ所でボーリング調査の実施を決めた。昨秋に着手の予定だったが、反対派住民が「着工の既成事実づくり」と反発。調査入りできず、検討委も昨年11月以降開かれていなかった。
この日の会合には学識経験者たち委員14人が出席した。吉国委員長は「今後は地表面の沈下の可能性に絞って審議したい」と提案。委員の大半は、早急にボーリング調査をしてデータを検証する必要があるとした。
一部の委員は、地盤沈下が発生した広島高速1号福木トンネル(東区)の検証作業を先に行うべきだと反論。ボーリング調査は行い、必要に応じて福木トンネルの検証もすることで折り合った。
【写真説明】トンネル建設の安全性の検証に向け、ボーリング調査の必要性を再確認した検討委員会