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【サッカー】

柏 危機一発 首位死守 三つどもえ J1最終節決着

2011年11月27日 紙面から

柏−C大阪 後半20分、同点ゴールを決めて喜ぶ柏のレアンドロ(左)=日立柏サッカー場で(市川和宏撮影)

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◇J1第33節(第1日) 柏1−1C大阪

 勝ち点2差以内に3クラブひしめくJ1の優勝決定は最終節へ−。前節1位の柏は、C大阪に1点リードを許していた後半20分にMFレアンドロが貴重な同点ゴール。勝ち点1を加えて同69とし、首位をキープした。同2位の名古屋はJ2降格が決まっている山形に3−0で完勝。勝ち点68として柏に1差に肉薄した。仙台に1−0で辛勝した同3位のG大阪も2差で逆転優勝の可能性を残し、三つどもえのまま決着は最終第34節に持ち込まれた。12月3日の第34節は柏が浦和、名古屋は新潟、G大阪は清水と、いずれもアウェーで対戦する。

 重苦しかった日立柏サッカー場が、MFレアンドロの同点ゴールが決まった瞬間、歓喜の雄たけびに包まれた。

 C大阪に0−1とリードを許していた後半20分だった。MF水野のスローインをDF増嶋が頭で落とし、FW田中のパスに、走り込んできたMFレアンドロが、今季初の左足シュートを押し込んで同点。もし負ければ、得失点差で名古屋が上回り、首位交代&自力V消滅となる危機を、柏は意地の引き分けで回避。最終節の自力優勝の可能性を残した。MF栗沢は「価値ある勝ち点1」と言葉に力を込めた。

 悲運な過去を今も背負っているのが柏だ。ちょうど11年前の11月26日、第2ステージ最終節だった。2位柏は首位・鹿島を勝ち点1差で追って直接対決。しかし、鹿島の徹底した守りに得点が奪えず、0−0で引き分けて鹿島のステージ優勝を許した。柏はその年、第1ステージは4位、第2ステージも2位で、年間最高勝ち点を奪いながらも、チャンピオンシップに出場できなかった唯一のチームとして、Jリーグの歴史にその名を残している。

 「11年前とは逆の立場だけど、うちは勝てば優勝。11年前の借りを返しにいきます」。FW北嶋は当時を唯一知る選手として、11年前の雪辱を誓った。

 今季の柏は攻守の切り替え同様、気持ちの切り替えも早いのが特長。同点弾直前、シュートがポストをたたいたFW田中が「次はシンプルに浦和を倒せばいい」と話せば、ネルシーニョ監督も「もともと、埼玉の90分間(最終節の浦和戦)で決めるつもり。(五輪代表予選で、チームを離れている)DF酒井が戻るのはプラスだし、勝つための準備をして臨む」と、悲願の自力Vへ並々ならぬ意欲をのぞかせた。 (相原俊之)   

 

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