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福島第1原発:事故賠償の請求書34ページに半減…東電

 東京電力は24日、福島第1原発事故の損害賠償で、請求手続きが煩雑で批判の強かった書類について、ほぼ半減させると発表した。また、9月以降に半減させる方針だった精神的損害の賠償は、来年2月まで10万~12万円を維持する。

 東電は8月末までの賠償実施で、9月から請求書類を約6万世帯に発送。実際の請求は約2万件と低調で、支払いは約1000件の計約20億円にとどまっている。

 批判の強かった請求書は60ページから34ページに、記入項目も2115から1005にほぼ半減した。2回目(9~12月分)の請求分は来月2日に発送する。

 一方、精神的賠償は当初、政府の原子力損害賠償紛争審査会の中間指針に従って9月以降は5万円に半減させる方針だったが、被害者から「時間がたつほど苦しみは大きい」と苦情が相次いだ。暖房器具の購入など追加負担も大きくなるため、「東電独自の判断で維持を決めた」という。【立山清也】

毎日新聞 2011年11月24日 21時33分

 

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