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“誤爆攻撃”犠牲兵士の葬儀

11月27日 18時49分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

アフガニスタンに駐留する国際部隊による誤爆とみられる攻撃で犠牲になったパキスタンの兵士24人の葬儀が、27日、パキスタン軍によって執り行われ、参列者たちからは怒りの声が広がりました。

パキスタン北西部で、26日、アフガニスタンに駐留する国際部隊のヘリコプターが国境を越えて軍の検問所を攻撃し、パキスタンの兵士24人が死亡、13人がけがをし、国際部隊は誤爆とみて調べています。27日、北西部の都市ペシャワールで犠牲になった24人の葬儀が執り行われ、パキスタン軍のトップ、キヤニ陸軍参謀長や軍の幹部、それに地元の政府の高官らおよそ130人が参列し、哀悼の意をささげました。今回の事件を巡って、パキスタン国内では「越境攻撃によって主権が侵害された」として怒りの声が広がっており、政府は、報復措置として、アフガニスタンに駐留する国際部隊向けの燃料や物資の輸送の停止や、パキスタン南西部の空軍基地にいるアメリカ政府関係者の退去を決めたほか、アメリカ軍や国際部隊との協力関係を今後、全面的に見直す方針を示しています。アメリカにとって、アフガニスタンでの軍事作戦を進めるうえでパキスタン政府の協力は不可欠ですが、パキスタン国内の反発の高まりによって、アフガニスタンでの作戦に影響が及ぶ可能性が高まっています。