「さようなら-」は福島原発事故を受け、作家の大江健三郎氏らの呼び掛けでスタート。県実行委は原水爆禁止県協議会やくまもと21労組会議などでつくる。
辛島公園であった集会には約700人が参加。県実行委の呼び掛け人で、同協議会の河瀬和典理事長らが「安心な社会の実現には、国のエネルギー政策を転換させる必要がある」とあいさつした。
福島県二本松市から熊本市に子ども2人と避難している女性(41)は「大好きな福島の大地や空気は放射性物質で汚染されてしまった。人間と原発は共存できない」と訴えた。集会後、参加者は「原発はいらない」と叫びながら、熊本市中心部をパレードした。
県実行委は18万人分の署名が目標で、約3万人分を集めたという。東日本大震災から丸1年となる来年3月11日に首相らへの提出を目指し、来年2月末まで活動を続ける。(内田裕之)
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