橋下徹前知事の辞職に伴い、大阪市長選挙とのダブル選挙となった大阪府知事選挙は、27日投票が行われ、大阪維新の会の新人で前の府議会議員の松井一郎氏が初めての当選を確実にしました。大阪では、府と市のトップの座を、大阪維新の会が占めることになります。
大阪府知事選挙の開票はまだ始まっていませんが、NHKが事前に行ってきた情勢取材や、投票を済ませた有権者を対象に行った出口調査などで、松井氏は、ほかの候補者を引き離し、今後、順調に得票を伸ばすと見込まれることから、松井氏の初めての当選が確実になりました。松井氏は47歳。平成15年に大阪府議会議員に自民党から初当選し、2期目の途中の去年、橋下前知事らと地域政党・大阪維新の会を立ち上げました。大阪維新の会では、橋下代表に次ぐ幹事長を務め、4月の統一地方選挙では、府議会や市議会で100人を超える議員を当選させることに貢献し、みずからも3回目の当選を果たしました。今回の知事選挙は、橋下氏が、府と市を再編する「大阪都構想」の実現を目指し、大阪市長選挙に立候補するため、任期途中で知事を辞職したことに伴うもので、橋下氏の後継候補の松井氏と、府内の市町村長や民主党と自民党の府議団が支援する倉田氏らが争う構図となりました。40年ぶりに市長選挙とのダブル選挙となった選挙戦で、松井氏は、橋下氏と一体となった運動を展開し、大阪維新の会の地方議員とともに、「大阪都構想」を実現して府と市の二重行政を解消すると訴えました。