韓国 竹島に観光施設建設計画
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韓国 竹島に観光施設建設計画

11月25日 12時10分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

韓国政府が、島根県沖の日本海の竹島に、大型の旅客船が接岸できるふ頭や観光施設の建設を計画していることが明らかになり、計画どおりに工事が始まれば、領有権の問題を巡って日本と韓国の間で外交的なあつれきがさらに強まることになりそうです。

韓国の国土海洋省によりますと、計画では、5000トン級の大型の旅客船が接岸できる全長210メートルのふ頭を兼ねた防波堤のほか、海中の様子を観覧できる観光施設や、波の力を利用した発電所も建設することにしています。竹島には、現在、韓国政府が建設した船着き場がありますが、ここには300トン級以下の船しか接岸できず、新たなふ頭の建設は、韓国側から竹島に大勢の観光客を呼び込むねらいがあるものとみられます。韓国政府はすでに竹島に警備隊を常駐させているほか、周辺に海洋科学基地も建設することにしていますが、今回の計画では新たに4000億ウォン(日本円で270億円)を投じて再来年から工事を始め、2016年の完成を目指すことにしています。韓国では、ことしの春に検定に合格した日本の中学校の教科書が、竹島を日本固有の領土と明記したことに対する反発が続いており、計画どおりに工事が始まれば、領有権の問題を巡って日本と韓国の間で外交的なあつれきがさらに強まることになりそうです。

これに関連して、島根県の溝口知事は「防波堤の建設は、竹島占拠の重大な既成事実化であり、断じて容認できない。日本政府が、竹島支配を強化する韓国の動きに歯止めをかけるため、きぜんとした対応をとるよう強く期待する」というコメントを発表しました。