2005-01-13
僕の愛する一本の鉛筆
僕が愛した鉛筆は 子供頃 いつの間にか あったその鉛筆に 僕はシャープペンシルの先で
鉛筆の表面全体に 穴をあけた
それはいつのことか憶えていない
その後 その鉛筆のことはすっかり忘れた
そして今 この鉛筆はいつも僕の側にある
最初の頃と比べたら
随分短くなってしまった
いつか この鉛筆で描けないくらい
短くなってしまう時が来るだろう
でも僕は いつ来るか分からないその日を ただ待つ
そしてまた 新しいパートナーを探そう
いつ見つかるか 分からないが ゆっくり探そう
もし見つかった時は 今度こそ 全てを捨てて 愛そう
それが今まで捨ててきた鉛筆達への 僕のせめてものお返しだ
のんびりと 安らかに
渋谷
shiroyagiは渋谷のセンター街が嫌いだった。いつも渋谷を歩く時は、そこを避けた。しかし今は、あえてセンター街を行く。あそこが好きになった。人が一番多く、
人が一番見える。
東急ハンズ、シネマライズ、クラブクアトロ、パルコブックセンター、好きな所から駅まで一番坂がなく、楽に、しかも、一番近道であることが今日分かった。
1998年11月3日
人生の切符
僕は駅から出ようと自動改札機に 切符を入れた改札機を通り抜け 切符を取ろうとすると
出てこない
切符なのだ 切符は改札口で回収される
僕はまるで 人生の切符を 無くしてしまったように感じた
定期券は 期限が定められているので
まるで癌を告知され 命の時間を決められているようで 嫌だ
バス共通カードはいい
どこでも使えるから
入れても 出てくるから
いつかはわからなけれど その期限が来るまで使えるから
僕の人生が いつどこで終わるか まだわからないから
2005-01-12
階段
8年程前、母とふたりで出かけたことがある。二人で家から駅まで歩いていった。母は早歩きだ。駅に着くと、母は一人で階段をどんどん上っていく。shiroyagiは、階段の横にエスカレーターがあるのが目に入ったが、母に付いて階段を上った。上り切った後、母に、「かあさんは迷わず階段で行くねえ、エスカレーターがあるのに」
「そうねえ、動けるうちはね」
shiroyagiは、この時のことを人生に譬えて思った。僕も階段を使うようにしよう、せめてエレベーターのように一気に上っていくのは止めよう。自分の力で、一歩一歩歩んで行こうと思った。
後ろから見た母はとても小さく見えた。駅には障害者用のエレベーターがあった。
少女マンガ遍歴史
初めて出会った少女マンガは、いがらしゆみこの「キャンディキャンディ」だ。当時小学3年生位だっただろうか、アニメの”キャンディ”に夢中になり、クラスの女の子からマンガを借りて読んだような気がする。当時のクラスに、雑誌「なかよし」で連載していた「おはようスパンク」の原作者を父に持つ少女がいて、「なかよし」を借りて読むようになった。「キャンディキャンディ」の次に、いがらしゆみこが連載した「メイミーエンジェル」もよく憶えている。その後は、アニメを中心に、少女マンガ・アニメの世界に触れていった。アニメで言えば、「魔女っこメグちゃん」「花の子ルンルン」などは特に印象に残っている。あの頃のアニメは、まず主題歌が良かった。今でもそらで歌える。
それからしばらくは少女マンガから離れていたが、少女マンガとの再会は、アニメの「ガラスの仮面」に出会って、美内すずえの原作を読んだことだ。その後、少女マンガの世界に深くのめり込んでいった。池田理代子、大島弓子、山岸涼子、萩尾望都、岩館真理子、竹宮恵子、山本鈴美香、大和和紀、吉田秋生、坂田靖子、近藤ようこ、岡田史子、高野文子、槇村さとる、佐々木倫子、矢沢あい、安野モヨコ、岡崎京子らの作品をよく読むようになった。手塚治虫の「リボンの騎士」も「ブラックジャック」と並び手塚作品に触れるきっかけとなった思い出深い作品だ。
その後、「新世紀エヴァンゲリオン」のGINAXが制作した津田雅美原作のアニメ「彼氏彼女の事情」は放映が午後6時からのなので、ビデオに取り、欠かさず見ていた。その後、新しい少女マンガからは遠ざかっていたが、最近人の薦めもあり、少女マンガブームが自分の中に来そうな気がする。またそうあって欲しいと思う。