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2008-07-03

詩集『ウサギ』より その4

友だちのKちゃんの同意を得て、ここにKちゃんの詩を掲載します。

詩集『ウサギ』より

空を見上げて うさぎは 海を 想う
晴れわたった空は 海を 想わせる
海を見渡して うさぎは 大空を想う
陽に輝く海は 青空の 星を想わせる
うさぎは 宙に 浮き
海に帰る


shiroyagiさんの投稿 - 23:03:26 - 0 コメント - トラックバック(0)

2008-07-02

詩集『ウサギ』より その3

友だちのKちゃんの同意を得て、ここにKちゃんの詩を掲載します。

詩集『ウサギ』より

うさぎの心
哀しい 背を 向けて
暗闇の 海を
じっと
見つめていた


shiroyagiさんの投稿 - 23:54:48 - 1 コメント - トラックバック(0)

2008-07-01

詩集『ウサギ』より その2

友だちのKちゃんの同意を得て、ここにKちゃんの詩を掲載します。

詩集『ウサギ』より

うさぎの 心が つかめない
うさぎの 心が さまよっている
さみしい 瞳に 涙を ためて
逃げだした 心を 探す


shiroyagiさんの投稿 - 21:31:36 - 0 コメント - トラックバック(0)

2008-06-22

詩集『ウサギ』より その1

友だちのKちゃんの同意を得て、Kちゃんの詩をここに掲載します。

詩集『ウサギ』より

うさぎが 空を見上げると 満天の星たちが 輝いている
うさぎの瞳には ぼやけてみえる その星たちが
囁きあっている

うさぎには わからない

悲しいとき いつも見上げていた星たちが
輝きを 分け与えてくれた 星たちが
囁きあって 美しさを まして

うさぎには わからない

満天の 星たちが 霞んで見えて
眩しいくらいに 光をます
うさぎの 輝きを 吸いとるように
星たちは 光をます
囁きは 合唱のように
うさぎは 丘の上で いつまでも 星たちを見上げる


shiroyagiさんの投稿 - 00:10:10 - 2 コメント - トラックバック(0)

2008-06-15

『破片のきらめき』

東京八王子にある精神病院、平川病院造形教室の模様を描いたドキュメンタリー映画。
フランスの2008年ヴズール国際アジア映画祭にて、観客賞(ドキュメンタリー映画最優秀賞)受賞。
映画が始めって、すぐにスクリーンに魅入った。
アトリエを主催する安彦講平氏と造形教室に通う患者たちの魂の営みの場がここ造形教室にあるのだ。
映画は、患者さんの私生活までも描き、その生活の有り様を、克明に描き出している。
出かける前に、何度も持ち物をチェックし、鍵がかかっているか何度も確認する男性。
アトリエでは、絵ばかりではなく、詩の朗読、ギター演奏も行われている。
男性のギターの調べに合わせて、詩を朗読する女性。
そのギターの調べは、儚くも美しい。
詩画集を作り、朗読する場面を以て、映画は終わる。
上映後、監督高橋愼二氏からの挨拶と講師の安彦氏とアトリエに集うみなさんと観客とのトーク・セッションが行われた。

アートは決して、癒しでもセラピーでもなく、あくまでも自由な魂を解放する自己表現であり、アウトサイダー・アートとして見てはいけない。

この1時間半弱の映像に、なんと精神の激しくも力強い魂が凝縮されていることか。
まだこの映画は、福井県で上映されたばかりで、今回東京で、2回目の上映が行われた。
自主映画で、今後の興行の見通しもない。
各自治体に働きかけ、この映画が全国で上映されるようになることを望む。
この映画には、何かがある。見るべき価値がある。
心を病む者でなくとも、観る者の魂に訴えかけてくる、力がこの映画にはあると確信している。
特に、病む者、とその周辺の方達に観てもらいたい優れた秀作映画である。


shiroyagiさんの投稿 - 10:26:52 - 0 コメント - トラックバック(0)
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