| 最近になってソーシャル・リーディングなんて言葉を聞きますが、そもそも本仲間ってのは、新刊を誰が早く入手し誰が早く読破しどう評価してそれに連なる作品や事例について誰が最も体系立った知識を持っているかを競ったものですし、では平穏を求めてなるべく誰も読んでいなさそうな分野に進出しようとしたのに、そういうところにもすでに半端ない人がいたりして、またまた戦いの日々を過ごすうちにずいぶん年齢の違うその人にいつのまにか影響を受けていたりしてるのはまだいいんだけど、はっと気づくと自分より若い連中が背後に迫っていて知らんまにそいつらから師などと呼ばれる不本意な状況に陥っていたりして驚くことがあるように、本読みは本と読書を通じて人や社会とかかわっていて、別にあなたを無視しているわけではないんで、むやみにつんつんつつかないでほしいというようなことを、この本は言いたいのではないかと思うわけです。 |