経済

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ベルギー国債:S&Pが長期信用格付けを1段階引き下げ

 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は25日、ベルギー国債の長期信用格付けを1段階引き下げ、上から3番目の「ダブルA」にしたと発表した。見通しも「ネガティブ(弱含み)」で、一段の格下げもあり得るという。債務危機を背景に銀行間市場での資金調達が難しくなる中、ベルギー国内の銀行に対する支援の必要性が増し、同国財政を圧迫する恐れがあることが格下げの主な理由。

 今年10月に同国では、ギリシャ国債絡みの損失などからベルギー、フランス系金融大手デクシアが破綻。ベルギー政府は40億ユーロ(約4100億円)でデクシアの同国銀行部門を一時国有化することを決めている。

 S&Pは今後の格付け見通しについて「(暫定政権による)政治的な不安定さが継続し、政府の純債務が国内総生産(GDP)比で(現在の93%から)100%を超えれば、さらに格下げもあり得る」と警告した。

 ロイター通信によると、ベルギー暫定政府のレインデルス財務相は「格下げ後もベルギーの格付けは欧州で最も強固なもののうちの一つだ」とする声明を発表した。(共同)

毎日新聞 2011年11月26日 10時29分

 

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