こんにちは、阿久津です。つい昨日、使っていた携帯電話が突然操作不能になりました。使っていたのはauのW21Sジョグダイヤルがウリの携帯電話ですが、通常のボタンはそのまま使えるものの、ジョグダイヤルの回転部分がまったく反応しなくなり、着信履歴のチェックやメール作成など主な操作がすべて全滅。そもそも外出機会が少ない筆者にとって携帯電話の優先度は高くなかったのですが、編集者の中には事務所のTELではなく、携帯電話にかけてくる方もいるため、仕方なく買い換えることに。

今回はじっくり選ぶ時間がなかったため、カシオ製のW31CAを購入しました。購入の決め手になったのは、USBクレードル充電台とそれに伴うOutlookスケジュールデータ連動機能(MySync Bizが必要)。そもそも同社の携帯電話にはUSBクレードル充電台が同機能をサポートしており、PC上で管理しているスケジュールデータを持ち歩ける同社の携帯電話に惹かれていました。そこで、W21Sの故障を機に買い換えた次第です。

3.2メガピクセルによるデジタルカメラ機能もPCドキュメントビューアーも筆者には必要ありませんが、PCサイトビューアは携帯電話で接続できないニュースサイトの情報をチェックする際には使えそうでした。

思った以上に便利だったのが、240×400ドットのQVGA液晶。外出先から仕事用メールアカウントをチェックする際、以前の携帯電話では、フォントサイズを小さくしてもメールサブジェクトが改行され、全体的に読みにくい印象が強かったのですが、W31CAは必然的に描画領域が広がるため、メール全体の視認性も高まりました。

そしてなによりもMySync Bizを購入することで、Outlookのスケジュールデータをそのまま携帯電話へコンバートできるため、普段からPDAなどを持ち歩きたくない筆者には最大の長所となりました。もちろん欠点もあります。Microsoft Exchangeサーバ環境下のOutlookやOutlookの定期アイテム、au電話スケジュールの繰り返しデータをサポートしていないため、グループ上のスケジュールや本連載のように毎週発生するスケジュールは携帯電話に反映されません。

より高機能なスケジューラを持ち歩くならば、Windows CEに代表されるPDAを購入すればいいのでしょうが、外出時にゴチャゴチャとデバイスを持ち出す趣味を持ってないので、今後は携帯電話をベースに様々な環境構築をしてみたいと思います。

閑話休題。Windows XP時代も環境変数を参照するアプリケーションは多く、UNIX系のルールに則ったアプリケーションを使っているならば、環境変数「HOME」などを設定している方は多いでしょう。そもそもOS自体も環境変数「TEMP」「TEMP」や「TZ」「PATH」などを参照し、開発環境ならば「INCLUDE」「LIB」といった環境変数を必要とします。

これらはインストールしたアプリケーションが設定する場合もありますが、ユーザー自ら環境変数を設定する場合は重要なデータとなるでしょう。そこで今週は、ユーザー環境変数をレジストリから操作する手順を紹介します。

1. ＜スタート＞メニューから＜ファイル名を指定して実行＞を選択。「名前」に「regedit」と入力後 ＜OK＞ボタンをクリックする。
2. レジストリエディタが起動したら、HKEY_CURRENT_USER\Environmentまでキーをたどって開く。
3. ＜編集＞メニュー→＜新規＞→＜文字列値＞と選択し、値に新たに作成する環境変数名を付ける。
4. ステップ3で作成した文字列値を開き、環境変数値となる文字列などをデータ値に入力後、＜OK＞ボタンをクリック。
5. 設定を有効にするにはレジストリエディタを終了し、Windows XPに再ログオンする。
6. レジストリデータをバックアップするには、＜ファイル＞メニュー→＜エクスポート＞と選択。
7. 任意のファイル名（Backup_Env.regなど）を付け、＜保存＞ボタンをクリック。
8. バックアップ済みのレジストリデータをシステムに登録するには、ステップ6～7で作成したレジストリファイルをダブルクリック。
9. 確認をうながすダイアログが現れるので、＜はい＞ボタンをクリックして登録を行う。

このような手順で、新たな環境変数の作成、環境変数のバックアップおよびリストアを行えるようになります。新規に用意したWindowsマシンや再インストールしたマシンに対して、普段使っている環境変数を登録する場合などにお役立てください。

それでは また次号でお会いしましょう。

阿久津良和(Cactus)