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逆境バネに栄冠=震災で被災、羽生選手優勝―ロシア杯フィギュア

時事通信 11月27日(日)0時17分配信

 【モスクワ時事】当地で26日に行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、ロシア杯の男子で、羽生結弦選手(16)=宮城・東北高=が初優勝を果たした。3月11日の東日本大震災で被災。困難を乗り越え、逆境をバネにしてつかんだ栄冠だ。
 「16年しか生きてない。自分の人生は短いと思った」。地震発生時、羽生選手はそう悟ったという。当日は学校が休み。本拠地のアイスリンク仙台で練習中だった。そこへ突然の大きな揺れ。リンクの氷は波打ち、立っていられなかった。自宅も被害を受け、家族と避難所で数日を過ごした。
 死の恐怖にすら直面した出来事は、考え方や価値観に変化を与えたという。「あって当然と思っていたものが、そうじゃないと思えるようになった」「一つ一つを大事にするようになった」
 競技への取り組みにも影響した。損傷した拠点のリンクが4カ月以上閉鎖に。各地を転々としながら震災チャリティーのアイスショーに約60回出演した。練習時間をつくるために会場に早めに入り、ショーでは試合のように熱演。一瞬たりともおろそかにしない―。その姿勢が身に付き、初優勝の滑りにつながった。
 震災直後はスケートをすること自体に迷いもあったというが、「元気に滑るところを見てもらい、少しでも力になれたら」。たくましさを増した思いは、故郷にしっかりと伝わったはずだ。 

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最終更新:11月27日(日)0時20分

時事通信

 

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