大王製紙前会長の特別背任事件で、井川意高容疑者(47)は、ファミリー企業のほかにカジノ仲介業者などからも借り入れがあることが判明し、その総額が160億円以上になることが分かりました。

 井川容疑者は、子会社から約107億円の借り入れがあることが分かっています。捜査関係者によりますと、2009年ごろから40億円あまりをファミリー企業から借り入れていたほか、カジノの仲介業者などからも20億円以上を借り入れていて、これらの大部分が返済されていないということです。借り入れの総額は160億円に上り、大部分がカジノで使われたとみられます。捜査関係者によりますと、井川容疑者は問題の発覚直前にカジノでの賭け金を増やしていました。勝った金を返済に充てようとして、大金をつぎ込んだとみられています。

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