日韓 文化の交流がことばの交流へ

2011年11月24日(木)

韓国ドラマ「冬のソナタ」から8年。いまだ韓流ブームは続いています。街で、知っている韓国語を聞いてみたら、7歳のお子さんが挨拶の「アンニョンハセヨ」を知っていました。中学生は学校で「サランヘヨ(愛している)」が流行っているといいます。また、ハングルはがかわいい。デザインにしやすいと、携帯電話のメールのやりとりに、ハングルの絵文字を使う若者も増えてきています。日本語の「ごめんね」ではなく韓国語の「ミアネヨ」をメールに書いて送る若者は、『日本語より韓国語のほうが素直に言える』ということ。なぜここまで、韓国語を身近に感じる人が増えたのか。最近では特に韓国の音楽K-POPの影響が強いといいます。韓国女性アイドルグループの日本語版の歌詞には、『チャクチャク(どんどん)』『パンチャパンチャ(キラキラ)』など、ところどころに韓国語がちりばめられています。音楽のリズムとともに韓国語のことばのリズムや響きから韓国語に興味を持つ人が増えたようです。一方、韓国の若者にも日本語が浸透しています。ソウルで知っている日本語を尋ねたら、「愛してる」「お元気ですか?」「グンちゃん(チャン・グンソクさん)」などの答えが返ってきました。また、より気持ちを強調したいときに、韓国語ではなく日本語の「かわいい」を使うという若者も。日本の若者も韓国の若者も、今まで使っていたことばでは自分の感情を表現しきれなくなり、何かないかと新しいことばを探しているときに、隣国のことばが新鮮に響いたのでしょう。日本と韓国、お互いの国のドラマや音楽、文学など文化の交流により、ことばの交流も盛んになったのですね。

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