ニュースランキング

'11/11/25

神社工事の粉じんに賠償命令


 不審火で本殿や拝殿を焼失した邇保姫(にほひめ)神社(広島市南区)の復興工事で粉じんや騒音などの被害を受けたとして、近くに住む50代の無職女性が、神社と工事を請け負った建設会社に慰謝料など約270万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、広島地裁であった。上田賀代裁判官は両者に計約44万円の支払いを命じた。

 上田裁判官は「約1年半にわたって自宅の窓やベランダをシートで覆う生活を強いられるなど、原告の粉じん被害は受忍限度を超える」と指摘。さらに粉じんの清掃作業に不手際があったとして、原告が負担した家屋修繕費も損害と認めた。騒音や振動に関する請求は退けた。

 邇保姫神社は2007年9月の不審火で本殿と拝殿を焼失。08年11月から工事を始め、昨年11月に再建した。両被告の代理人は「判決内容を確認し、依頼者と協議して控訴するかを決めたい」としている。




MenuTopBackNextLast