国際「竹島」「慰安婦」慎重論拡大 韓国大統領、年内訪日で調整2011.11.26 07:23

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「竹島」「慰安婦」慎重論拡大 韓国大統領、年内訪日で調整

2011.11.26 07:23

 【ソウル=加藤達也】韓国の李明博大統領が年内の訪日に意欲を見せ、日韓両国政府が首脳会談を含む訪問日程について調整を進めている。

 しかし韓国が不法占拠している日本固有の領土、竹島(韓国名・独島)などにからみ、両国関係の好転が望めない情勢が強まって慎重論が支配的となり、訪日は不透明な状況となりつつある。

 李大統領の訪日をめぐって日韓両政府は当初、国賓待遇を検討したものの、政治日程が折り合わず年内訪日は困難とみられていた。

 ところが、野田佳彦首相が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への交渉参加を表明。これを受け韓国側は、東アジア経済の主導権が損なわれることを懸念し、日本側と来月17、18日、京都での首脳会談実施の線で検討に入った。

 しかし「従軍慰安婦」を支援する団体が来月14日、ソウルの日本大使館前に「慰安婦の像」を建立する方針を変えていないうえ、竹島に新たな大型埠頭(ふとう)などを整備して実効支配を誇示する韓国政府の計画も明らかになり、武藤正敏駐韓大使が25日、建設に反対する意思を韓国外交通商省に伝える事態となった。

 このため日本側には「この情勢下で首脳会談となれば(竹島や「慰安婦」問題の)議論は避けられず、議題化すれば対立が深まる」との見方が強まった。

 韓国側にも「訪日の年内実現はリスクに見合うだけの利益がない」「(訪日の)可能性は50%程度になった」との声も出ている。

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