ベルギー国債 新たに格下げ
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ベルギー国債 新たに格下げ

11月26日 4時0分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

信用不安が深まっているヨーロッパでは、イタリアの10年ものの国債の利回りが7.3%台と、自力での財政再建が危ぶまれる7%を上回る高い水準が続いているほか、新たにベルギーの国債の格付けが引き下げられ、予断を許さない状況となっています。

25日のヨーロッパの債券市場では、この日実施されたイタリアの短期国債の入札で政府が高い金利の支払いを余儀なくされたことで、ユーロ圏の国債が幅広く売られました。この結果、イタリアの10年ものの国債の利回りは、7.3%台と、自力での財政再建が危ぶまれる7%を上回る高い水準での取り引きが続きました。国債の利回りは、通常は償還までの期間が短い方が利回りも低くなりますが、イタリア国債は、2年ものが一時8%を超えるなどより期間の短い国債の利回りが10年ものより高くなる逆転現象が起きており、信用不安の深まりを浮き彫りにしています。一方、大手格付け会社の「スタンダード・アンド・プアーズ」は25日、上から2番目だったベルギーの国債の格付けを1段階引き下げ、3番目の「AA」としました。格下げの理由について格付け会社は、ベルギーの金融機関の経営環境が厳しさを増し、政府による一層の支援を必要とする可能性が高まっていることなどを挙げています。ユーロ圏の国で相次いでいる国債の格下げは市場の動揺を深めるおそれもあり、危機の連鎖をどう食い止めるのか各国は厳しい状況に直面しています。